HOKUTO通信
20日前

英国の高等教育専門誌Times Higher Education (THE) は2026年9月30日、 最新の世界大学ランキング (2027年版) を公表した。医学部を持つ日本の大学は63校がランクインした。
THEは、 教育、 研究環境、 研究の質、 国際性、 産業の5分野17指標で大学を評価し、 重み付けをした上で総合評価を算出している。 比重が最も大きいのは研究の質 (30%) で、 論文の被引用数だけで15%を占める。

ランキングの対象になるには条件がある。 学部教育を行っていない大学や、 2021~25年の論文数が1000本未満の大学 (各年100本以上も必要) は対象外となる。 国内には812の大学 (2025年度学校基本調査) があるが、 今回ランクインしたのは112校で、 全体の約14%にとどまる。 2000位前後であっても、 世界の研究大学の土俵に上がっていること自体が一定の評価といえる。
2027年版では118の国・地域から2297大学が名を連ねた。 前年の115の国・地域、 2191大学から規模が広がった。 トップは11年連続で英オックスフォード大。 2位はマサチューセッツ工科大、 3位はプリンストン大とスタンフォード大が並んだ。

上位10大学はすべて英米の大学が占め、 米国が7校、 英国が3校だった。 アジアでは清華大が11位でアジアの最高位となり、 北京大 (13位)、 シンガポール国立大 (15位) と合わせて、 上位15大学にアジアの大学が初めて3校入った。
日本の最高位は東京大の27位で、 前年の26位から1つ下げた。 京都大も前年の61位から62位に下がった。
THEは2027年版から、 個別の順位を公表する範囲を上位200位から300位に広げた。 301位以下の順位帯も前年の11区分から18区分に細かくしたため、 前年と単純に比べられない大学もある。

医学部のある大学の国内トップ3は東京大、 京都大、 東北大で、 前年と同じ顔ぶれだった。 大阪大は前年の151位から147位に順位を上げた。 2024年に東京医科歯科大と東京工業大が統合して発足した東京科学大は、 前年の166位から185位に下がったが、 200位以内は保った。 私立では順天堂大が601~650位で、 広島大と並ぶ国内10位となった。
順天堂大は、 分野別スコアのうち 「研究の質」 が74.9で、 ランクインした国内の大学で最も高かった。 2位の東京大 (68.8) を上回った。
医学部を持つ公立大や医科大学でも研究の質の評価は高い。 和歌山県立医科大 (60.9)、 日本医科大 (59.9)、 横浜市立大 (59.7) は、 いずれも京都大 (58.5) を上回った。

医学部のある私立大学では、 順天堂大が601~650位で最も高かった。 ただし前年の501~600位からは下がり、 慶應義塾大も601~800位から801~1000位に順位を下げた。 公立では、 横浜市立大が1001~1200位から801~1000位に上がった。
一方、 前年は医科大学で唯一1000位以内だった和歌山県立医科大は、 1001~1200位に順位を下げた。 この結果、 1000位以内に入った医科大学はなくなった。
医学部を持つ大学では63校がランクインした。 一覧は以下の通り。
国内順位は、 医学部のない大学を含め、 ランクインした国内112校の中での順位とした。 会津大 (651~700位)、 早稲田大 (801~1000位)、 一橋大 (1001~1200位) など医学部のない大学が間に入るため、 表の国内順位は飛び飛びになっている。 また、 同じ順位帯の大学は同順位としたため、 その校数分だけ次の順位が空く。

1000位以内に入ったのは14校。 1001~1200位には10校が並び、 うち6校は京都府立医科大、 東京医科大、 日本医科大、 浜松医科大、 藤田医科大、 和歌山県立医科大の医科大学だった。 残る4校は岡山大、 金沢大、 熊本大、 千葉大の国立大。

1201~1400位には9校が入り、 愛知医科大、 関西医科大、 兵庫医科大、 産業医科大、 滋賀医科大の5校が医科大学だった。 1401~1600位も9校で、 札幌医科大、 埼玉医科大、 東京慈恵会医科大などが並んだ。

1601~1800位は13校で、 うち10校が地方の国立大だった。 1801~2000位の7校も、 帝京大を除く6校が国立大。 ランクインした医科大学はいずれも1001~1600位に入った一方、 地方の国立大の多くは1601位以下にとどまった。
THE : World University Rankings 2027 (2026/9/30)
文部科学省 : 令和7年度学校基本統計

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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