海外ジャーナルクラブ
6日前

Bajajらは、 食事・運動療法のみで血糖管理が不十分な2型糖尿病成人患者を対象に、 開発中のGIP・GLP-1・グルカゴン受容体三重作動薬retatrutide単剤をプラセボと比較する無作為化比較試験 (TRANSCEND-T2D-1) を実施し、 有効性と安全性を検討した。 その結果、 40週でHbA1c変化量は有意な低下を認め、 体重も減少した。 安全性は、 retatrutideでは消化器症状が最も高頻度にみられたが、 多くは軽度から中等度であった。 試験結果はLancet誌に発表された。
参加者の大部分が糖尿病治療薬未使用 (medication-naive) であったため、 経口血糖降下薬やインスリン治療を受けている一般的な2型糖尿病患者への結果の一般化には制限があります。
GIP・GLP-1・グルカゴンの三重ホルモン受容体作動薬であるretatrutideは、 2型糖尿病・肥満および関連合併症を対象に開発中である。
本研究では、 食事・運動療法のみでは血糖管理が不十分な2型糖尿病患者を対象に、 retatrutide単剤の有効性と安全性を評価した。
TRANSCEND-T2D-1試験は、 米国・メキシコ・インドで実施された40週間の第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験である。 対象は食事・運動療法のみでは血糖管理が不十分な18歳以上の成人で、 HbA1c 7.0~9.5%かつBMI 23kg/m²以上の者とした。
対象患者537例を以下4群に1:1:1:1で無作為化し、 週1回皮下注射を行った。
主要評価項目はベースラインから40週時点までのHbA1c変化、 主な副次評価項目は40週時点の体重変化率とした。
治療レジメンエスティマンドにおいて、 HbA1c変化はretatrutideの3群でいずれもプラセボに対し有意な差を示した (いずれもp<0.0001)。
HbA1c平均変化
HbA1c平均変化の対プラセボ群間差
体重の平均変化率はretatrutideの3群でいずれもプラセボを上回った。
体重の平均変化率
Retatrutideで最も頻度の高い有害事象は、 軽度から中等度の消化器症状で、 時間とともに軽快した。 重症低血糖は報告されなかった。
試験中にretatrutide 4mg群の2例で死亡が発生したが、 治験薬とは無関係であった。
著者らは、 「retatrutideは食事・運動療法のみでは血糖管理が不十分な2型糖尿病の成人において、 単剤で血糖管理と体重減少の有意な改善を示し、 有害事象プロファイルはGLP-1作動薬活性を有する分子と一致しており、 2型糖尿病に対する有効な治療としての可能性が支持された」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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