海外ジャーナルクラブ
2年前
Fizaziらは、 転移性去勢抵抗性前立腺癌患者を対象に、 PARP阻害剤rucaparibの有効性を無作為化比較第Ⅲ相試験で検討。 その結果、 画像ベースの無増悪生存期間 (PFS) は、 rucaparibの方が対照薬よりも有意に長かった。 本研究は、 NEJM誌において発表された。
有意差の出にくい2:1割り付けで主要評価項目でp<0.001、 こういう結果を”効く”と言えるのだと思います。
第Ⅱ相試験において、 PARP阻害薬であるrucaparibが、 BRCA変異のある転移性去勢抵抗性前立腺癌患者において、 高い活性を示した。
RCA1、 BRCA2、 ATMのいずれかの改変を有する転移性去勢抵抗性前立腺癌で、 第2世代のアンドロゲン受容体経路阻害薬 (ARPI) による治療後に病勢進行が認められた患者
患者を以下の群に2:1で無作為に割り付けた。
画像ベースのPFS中央値。
BRCAサブグループ (P<0.001)
intention-to-treatグループ (P<0.001)
ATMサブグループにおける探索的解析では、 画像ベースのPFS中央値は、 rucaparib群で8.1カ月、 対照群で6.8カ月であった。
rucaparibで最も頻度の高い有害事象は、 疲労と嘔気であった。
BRCA変異を伴う転移性去勢抵抗性前立腺癌患者において、 画像ベースのPFSは、 rucaparibの方が対照薬より有意に長かった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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