海外ジャーナルクラブ
9ヶ月前
Powlesらは、 未治療の局所進行または転移性尿路上皮癌患者を対象に、 抗Nectin-4抗体微小管阻害薬複合体エンホルツマブ ベドチンとペムブロリズマブの併用療法の有効性と安全性を第Ⅲ相国際共同非盲検無作為化比較試験EV-302で検討。 その結果から、 無増悪生存期間 (PFS) と全生存期間 (OS) の有意な改善が示された。 本研究はNEJM誌において発表された。
NEJMの考察の記載に変化が見られるようになってきました。 定型的なlimitaitionの記載はなくなり、 有効性と安全性、 さらにデータの説明・補足という形になっています。 今後我々が論文を書く際にも変化をもたらす可能性があります。
【EV-302/KN-A39】ESMO 2023学会レポート
未治療の局所進行または転移性尿路上皮癌患者のOSの改善において、 標準療法とされる白金製剤ベースの化学療法を超える治療法はこれまで確認されていなかった。
対象患者 : 886例
患者を以下の群に1 : 1の割合で無作為に割り付けた。
盲検下独立中央判定に基づくPFS、 OS
PFS中央値
HR 0.45 (95%CI 0.38-0.54、 p<0.001)
OS中央値
HR 0.47 (95%CI 0.38-0.58、 p<0.001)
投与サイクル数の中央値
グレード3以上の治療関連有害事象
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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