海外ジャーナルクラブ
3日前

Reuterらは、 片頭痛を有する成人患者を対象に、 経口CGRP受容体拮抗薬アトゲパント (60mgを1日1回投与) とトピラマートを第Ⅲb相無作為化比較試験 (TEMPLE試験) で直接比較した。 24週間の二重盲検期間における有害事象による治療中止率は、 アトゲパント群で12%と、 トピラマート群の30%に比べ有意に低かった。 また、 月間片頭痛日数が50%以上減少した患者の割合は、 アトゲパント群で64%、 トピラマート群で39%であり、 アトゲパント群で高かった。試験結果はLancet Neurol誌に発表された。
参加者背景の偏り、 プラセボ群の欠如、 盲検化が維持されなかった可能性、 実臨床より厳格な用量調整、 およびPROMIS-CFによる認知機能評価の妥当性・評価時期が主なlimitationです。
HIT-6 (Headache Impact Test-6)
経口CGRP (カルシトニン遺伝子関連ペプチド)受容体拮抗薬アトゲパントは片頭痛の予防治療薬であるが、 従来の非特異的な経口予防治療薬と直接比較した報告はなかった。
一方、 トピラマートは片頭痛で広く用いられる非特異的な経口予防治療薬だが、 忍容性の低さから使用が制限されることが多い。
本試験では、 アトゲパントとトピラマートを直接比較した。
本試験は、 12ヵ国で実施された第Ⅲb相のダブルダミー実薬対照無作為化比較試験で、 24週間の二重盲検治療期間と52週間の非盲検治療期間からなる。 対象は、 片頭痛既往があり、 組入れ前3ヵ月間の平均月間片頭痛日数4日以上の成人患者とし、 以下2群に無作為化した。
主要評価項目は、 二重盲検期間中の治療下有害事象による治療中止であり、 副次評価項目は修正intention-to-treat (ITT) 集団での月間片頭痛日数の50%以上減少達成率と、 4-6ヵ月目のベースラインからの月間片頭痛日数の変化とした。
治療下有害事象による治療中止はアトゲパント群で有意に少なかった。
治療下有害事象による治療中止
相対リスク 0.4 (95%CI 0.3-0.6、 p<0.0001)
治療関連有害事象
重篤な治療下有害事象
死亡例は認められなかった。
月間片頭痛日数が50%以上減少した患者の割合と、 ベースラインからの月間片頭痛日数の減少幅は、 いずれもアトゲパント群で有意に大きかった。
月間片頭痛日数50%以上減少患者割合
相対リスク 1.6 (95%CI 1.4-2.0、 p<0.0001)
月間片頭痛日数の減少幅 : 最小二乗平均
群間差 -1.8日 (95%CI -2.5~-1.0日、 p<0.0001)
著者らは、 「アトゲパント60mg1日1回投与は24週間にわたりトピラマートより忍容性・有効性ともに優れており、 この直接比較の結果は患者への最適な片頭痛予防治療を選択する際の指針となり得る」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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