海外ジャーナルクラブ
3ヶ月前
Barrosoらは、 アトピー性皮膚炎 (AD) 治療の評価に用いる 「スーパー・レスポンダー (SR) 」 の概念を定義すべく、 専門家のコンセンサスの研究を実施した。 デルファイ法を用いて、 システマティックレビューに基づき作成された複数のステートメントについてスペインのAD専門皮膚科医の意見を集約し、 コンセンサスに達した計6つのステートメントの専門家間の合意レベルを評価した。 その結果、 SRの概念は、 早期 (16週目まで) の治療効果と関連づけ、 EASI*やIGA**のような評価指標と、 そう痒やPOEM***などの患者報告転帰の双方を用いるべきであるとされた。 このほかSRの概念は、 病変の完全な消失またはほぼ完全な消失 (IGA 0-1) および長期にわたる治療効果の持続 (52週目) とも関連づけるべきで、 軽度の再燃 (IGA≦2) は年齢を問わず起こる可能性があるとされた。
コンセンサスは、 全回答者の80%以上の一致と定義されています。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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