西日本がん研究機構(WJOG)
27日前

一度でも「WJOG Boot Camp」 (旧・虎の穴) に参加をされたことがある方であれば共感をしていただけるかもしれませんが、 私はBoot Campの魅力に惹き込まれてしまった人間の一人です。 WJOGが主催する若手医師育成プログラムであるBoot Campは、 消化器・乳腺・呼吸器・バスケットの4チームに分かれて臨床試験を立案し、 真夏の3日間の合宿でベストコンセプト賞を競い合う、 オンコロジストにとって夏の一大イベント、 まさに風物詩です。 各チームは全国から選りすぐりの4名で構成され、 4-5月頃からweb会議でコンセプトを温め、 8月に本番の合宿を迎えるという形式です。 私はもともと平和主義。 他人と議論でバチバチ戦いあったり、 合宿のような体育会系(っぽく見える)イベントもどちらかと言えば苦手な方でした。 そんな私が気づいたら引き込まれていたBoot Campについて少し紹介させてください。

何かに取り組むときには心・技・体が充実していることが必要だ、 とはどの分野でも言われることです。 Boot Campではまさにこの3つの要素が試されます。
合宿中には他グループやチューターからの手厳しいコメントが飛んできて、 幾度となく窮地に立たされます。 そんな中でも折れない心を持つことが大切だと感じますし、 仲間を思いやる心を持つこともチーム力を向上させる秘訣だと思います。 合宿前の準備期間も含めるとBoot Campは約半年の長期戦になりますが、 その間モチベーションを維持し続けるのも重要なポイントです。
また単なる医学的知識にとどまらず、 プレゼンや質疑のスキル、 課題解決能力、 多くの技が求められます。 Boot Campはチーム戦です。 独りよがりにならずに仲間と意見を交換しあう中でチームとして打開策を考える対話スキルをメンバーが有しているかも鍵になります。 そして合宿中はどうしても普段より少し寝不足になってしまうこともあります。 そうした環境下でも知恵を絞りベストを目指して前進し続けることができるか、 体力の充実も試されます。 Boot Campでは人としての3要素、 心・技・体いずれも試されるなというのが私の実感です。
合宿が終わるとほとんどの参加者は 「大変な思いをしたけれど参加をして本当に良かった」 と感想を口にします。 なぜだろうと考えたときに、 “人として一皮剥けた向けた感” が参加者の充実に繋がっているのではないかと私は考えています。
先ほど、 心・技・体のお話をしました。 中には、 私はコミュニケーションが苦手だから無理だ、 私には体力がないからBoot Campはやめておこう、 と思われる方もいるかもしれません。 私はそういう方にこそBoot Campをおすすめしたいなと感じています。

Boot Campを経験することで必ず人間としての総合力が向上します。 合宿が終わった後には、 少し新しい自分になれたかも、 と思えるかもしれません。 もし本当に不足している点があったとしても、 そこをチームのメンバーで補い合うのがBoot Campの醍醐味です。
今回の合宿の最後の夜、 プレゼン作成の追い込みをしている中で乳腺チームの一人の発言が印象に残っています。
「○○くん、 いつもよりキレがないように見えるけど大丈夫?これから順番で睡眠をとるようにしよう、 その間私たちが進めておくからさ」
つらいときは無理せずチームで助け合う、 仲間の大切さを身をもって実感できるのもBoot Campの素晴らしさだと思います。 ちなみに私自身は、 Boot Campを通して親友と呼べる仲間と出会うことができました。
私がキャンパーとして参加をした2024年、 そしてチューターとして参加をした2026年、 いずれも合宿後に 「なんだか一皮剥けたな」 と自分で自分を少し誇らしく感じながら帰路につきました。
Boot Campに参加したらきっと皆さんもそう感じると私は信じていますし、 今後多くの仕事をしていく上での自信につながるはずです。 子供の頃は夏といえば夏祭りが毎年の楽しみでした。 大人になっても、 かけがえのない夏の思い出をつくりましょう。 ご参加お待ちしております!

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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