HOKUTO編集部
8ヶ月前
近年、 乳癌領域において、 トラスツズマブ デルクステカン (T-DXd) や、 トラスツズマブ エムタンシン (T-DM1) などの 「抗体薬物複合体 (ADC)」 に有効性を示す報告が相次いでいます。 そこで、 本稿では注目のADC関連コンテンツをまとめてお届けいたします。
ペイロード、 モノクローナル抗体、 リンカーの3つの部分で成り立っている。 ペイロードは、 がん細胞を破壊するための弾頭であり、 抗癌剤である。 モノクローナル抗体は... 続きはコンテンツを御覧ください
トラスツズマブ デルクステカン (エンハーツ®)
トラスツズマブ エムタンシン (カドサイラ®)
Bardia氏らは、 転移性トリプルネガティブ乳癌 (mTNBC) の患者を対象に、 抗Trop-2抗体薬物複合体サシツズマブ ゴビテカン(SG) の有効性について、 第III相国際多施設共同無作為化比較試験ASCENTより、 全生存期間 (OS) の最終解析結果が報告された。 その結果、最終解析においても、 SGは標準治療の単剤化学療法に比べてPFSおよびOSを有意に改善することが示された。 本研究はJ Clin Oncolにおいて発表された。
Lancet:TROPiCS-02最終解析 HR+HER2-乳癌
Rugoらは、 ホルモン受容体 (HR) 陽性HER2陰性転移性乳癌の患者を対象に、 抗Trop-2抗体薬物複合体であるサシツズマブ ゴビテカンがOSに与える影響を非盲検多施設共同第Ⅲ相無作為化試験TROPiCS-02で検討した。 同試験の最終解析の結果、 sacituzumab govitecanは対照の化学療法群に対してOSを有意に改善したことが明らかとなった。 本研究はLancet誌において発表された。
Andréらは、 HER2陽性の切除不能または転移性乳癌患者を対象に、 トラスツズマブデルクステカン (T-DXd) の有効性と安全性を担当医が選択する化学療法と比較する目的で、 非盲検多施設共同第Ⅲ相ランダム化比較試験DESTINY-Breast02を実施。 その結果、 T-DXdがTPCに比し、 PFSを改善させることが示された。 本研究はLancet誌において発表された。
HER3-DXd効果、 HER2-lowとzeroで異なる?
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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