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HOKUTO編集部

106日前

【ツール】COPD急性増悪時のプレドニゾロン個別化用量 (Chest 2021より)


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本ツールは?

中国にて、 COPD急性増悪時のステロイド用量の個別化のために、 Anthonisen基準、 COPD Assessment Test Score、 以前のPSL使用量、 炎症マーカー、 血液ガス所見の計5項目を用いた投与量スケールが開発された¹⁾.

エビデンス

Personalized Variable vs Fixed-Dose Systemic Corticosteroid Therapy in Hospitalized Patients With Acute Exacerbations of COPD: A Prospective, Multicenter, Randomized, Open-Label Clinical Trial. Chest. 2021 Nov;160(5):1660-1669. PMID: 34023318

研究デザイン

  • 中国の4つの基幹病院にて実施されたRCTで、 対象はCOPD急性増悪で入院した40歳以上の患者.
  • 5日間のステロイド全身投与を行う際に1:1で以下の2群に割り付けた.
  • 固定用量群(PSL 40mg/日相当)
  • 個別化用量群 (開発された投与スケールをもとに用量決定)
  • 主要評価項目は複合的な治療の失敗 (入院中の治療失敗 (機械換気、 ステロイド・アミオフィリンの追加・抗菌薬のエスカレーション)、 退院後の治療失敗 (180日以内の死亡または再入院))、 副次評価項目は入院期間、 医療費とした.

研究結果

  • 固定用量群、 個別化用量群にそれぞれ124人、 計248人が割り付けられた.
  • 治療失敗は、 固定用量群 48.8%、 個別化用量群 27.6%で、 相対リスク比 0.40 (95% CI, 0.24-0.68 ; P=0.001)で有意差がみられた.
  • 入院中の治療失敗は、 個別化用量群で有意に少なかった(10.6% vs 24.4% ; P=0.005)
  • 中期的な治療失敗、 有害事象、 入院期間と医療費に関しては、 2群間の有意差はみられなかった.
  • 治療に失敗した場合でも、 個別化投与群では固定用量群と比較して、 病勢のコントロールのために追加投与されたステロイドの量や期間はより少なかった. 個別化投与群のうち、 PSL 40mg/日相当量以下の投与を受けた患者で44.4%の治療失敗があったのに対し、 それより多い投与を受けた患者の治療失敗は22.9%にとどまった(P = .027).

使用上の注意

  • 本スコアのvalidationは不十分である.
  • 本研究の治療効果の差が個別化によるものか、 高用量によるものか不明 (個別化をしたとしても、結局PSL40mg/日相当量以下の投与患者では、 固定用量群ほぼ変わらない結果となっており、 60mg/日相当量を超える投与患者では治療失敗率が低下している)

参考文献

  1. Personalized Variable vs Fixed-Dose Systemic Corticosteroid Therapy in Hospitalized Patients With Acute Exacerbations of COPD: A Prospective, Multicenter, Randomized, Open-Label Clinical Trial. Chest. 2021 Nov;160(5):1660-1669. PMID: 34023318

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最終更新日:2022年8月21日
監修:HOKUTO編集部医師

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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