HOKUTO編集部
1年前
筋層浸潤性尿路上皮癌の術後患者において、 抗PD-1抗体ニボルマブ投与の効果を、 プラセボを対照に検証した第Ⅲ相比較試験CheckMate 274の結果より、 無病生存期間 (DFS) に対する有益性が示された。
▼解析結果
筋層浸潤性尿路上皮癌の術後患者
709例を以下の2群に1:1で割り付けた。
全患者
HR 0.70 (98.22%CI 0.55-0.90)、p<0.001
PD-L1陽性患者
HR 0.55 (98.72%CI 0.35-0.85)、p<0.001
DFSのサブグループ解析
リンパ節転移の有無、 PD-L1発現の有無、 プラチナベースの前治療の有無に関わらず、 ニボルマブ群の方がプラセボ群よりDFSは高かった。
全患者
HR 0.72 (95%CI 0.59-0.89)
PD-L1陽性患者
HR 0.55 (95%CI 0.39-0.79)
全患者
HR 0.75 (95%CI 0.59-0.94)
PD-L1陽性患者
HR 0.61 (95%CI 0.42-0.90)
追跡調査後に評価予定
EORTC QLQ-C30のglobal health statusスコアおよびEQ-5D-3L visual analogue scaleスコアより、 全患者およびPD-L1陽性患者において、 ニボルマブ投与群とプラセボ投与群のQOL悪化に有意差はなかった。
治療関連AE (グレード3以上) の発現率
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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