海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前

Wafaeらは、 化膿性汗腺炎 (HS) 患者と乾癬患者を対象に、 アダリムマブ投与時の重篤感染症リスクを後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、 HS患者では乾癬患者に比べて重篤感染症リスクが高いことが明らかとなった。 本研究はJAMA Dermatology誌において発表された。
米国保険加入者を代表するデータを用いた点が強みですが、 アダリムマブ用量の影響、 併用薬補正の不足、 HS同定アルゴリズムの妥当性といった限界があります。
これまでの研究から、 HS患者は乾癬患者と比較し、 重篤な感染リスクが高い可能性が示唆されていた。 しかし先行研究は方法論的な制約があり、 結果の信頼性に限界があった。
対象は、 2017年1月~2020年12月にアダリムマブ治療を開始したHSまたは乾癬患者だった (MarketScanデータベースを使用)。 主要評価項目は非皮膚感染症による入院で、 副次評価項目は感染症の種類、 入院期間だった。
1万349例 (HS 1,650例、 乾癬 8,699例) が評価された。 HS群は乾癬群より年齢が若く (平均36.2歳 vs 46.5歳)、 女性割合が高く (77.0% vs 50.2%)、 肥満、 クローン病、 不安障害、 うつ病の併存が多かった。
HS群では重篤感染症のリスクが有意に高かった (HR 1.53 [95%CI 1.34-1.86])。 また敗血症 (発生率比 2.07 [同 1.35-3.12])、 泌尿生殖器感染症 (発生率比 2.22 [同 1.22-3.86]) のリスクも上昇していた。 さらに、 入院期間が長い傾向が認められた (OR 1.28 [同 1.13-1.45])。
著者らは 「アダリムマブ治療を受けた患者において、 HSは乾癬と比較し重篤感染症のリスクが高く、 感染の種類や入院期間にも差があることが明らかとなった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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