医療の最前線から
16日前

世界の注目総説論文を紹介する 「医療の最前線から」。 今回は、 2026年のAdvances in Surgery誌に掲載された 「低リスク乳癌の腋窩手術省略」 の総説を取り上げます。 SOUND・INSEMA試験により、 腋窩超音波が陰性で乳房温存術を予定する閉経後の小型cN0乳癌では、 センチネルリンパ節生検 (SLNB) を省略しても予後が変わらないことが示されました。 本総説では2025年ASCO推奨に加え、 著者らが提案する適応と除外集団が整理されています。
❶ASCO 2025は条件該当例で「SLNB省略」推奨
❷ASCOの省略推奨は「術前腋窩US陰性」が前提
❸腋窩手術省略は5年遠隔無病生存「非劣性」
❹INSEMA試験でも省略の「非劣性」確認
❺腋窩再発は省略・SLNB群とも「両試験で≦1%」
❻リンパ浮腫は「省略1.8%」vs SLNB5.7%
❼閉経後・RS≦25「節転移1~3個」で化療利益なし
❽閉経後cN0・HR+HER2-で「≧4個」節転移は稀
❾節転移で化療方針が変わるなら「SLNB実施」
❿早期乳癌「乳房全切除」例はSLNB省略せず
⓫「2~5cmのcT2」ではSLNB省略を慎重に判断
⓬HR+/HER2-「G3や>5cm腫瘍」ではSLNB実施
⓭節情報欠如で照射の「過剰・過少治療」が懸念
原著論文で詳細を確認する

- cT1-2N0乳癌のセンチネルリンパ節生検省略、 5年RRFSで非劣性
- 【著者解説】HER2陽性乳癌における手術省略、 適格となるcCR割合と患者特徴
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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