海外ジャーナルクラブ
8日前

Gelliらは、 多発大腸癌肝転移に対する術後補助療法として、 オキサリプラチン肝動注 (HAI) を静脈内フルオロウラシル/ロイコボリン (LV5FU2) に併用した場合の有効性・安全性を検証した。 その結果、 肝無再発生存期間 (h‑RFS) 中央値はHAI群で25ヵ月であり、 IV群の12ヵ月に比べ、 有意に延長した。 また、 RFS中央値もHAI群で14ヵ月であり、 IV群の9ヵ月と比べ改善を認めた。 試験結果はJCO誌に発表された。
本研究の limitation として、 早期に登録終了となり当初の試験デザインが変更された点、 全生存を評価する十分な検出力がなくデータが未成熟である点が挙げられます。
本研究では、 多発大腸癌肝転移手術後に、 オキサリプラチンによる補助肝動注療法 (HAI) を静脈内フルオロウラシル/ロイコボリン (LV5FU2) と併用した場合の有効性・安全性を検証した。
対象は、 術前化学療法後に4個以上の大腸癌肝転移を有し、 切除または焼灼療法を受けた患者とした。
患者は、 オキサリプラチンを肝動注で投与する群 (HAI群 : 50例) と静脈内投与する群 (IV群 : 49例) に無作為割り付けされ、 両群とも静脈内LV5FU2を少なくとも3ヵ月併用した。
主要評価項目は肝無再発生存期間 (h-RFS) とし、 副次評価項目には無再発生存期間 (RFS)、 全生存期間 (OS)、 安全性、 実施可能性を含む。
追跡期間中央値59ヵ月の結果、 HAI群はIV群に比べ、 h-RFSおよびRFSを有意に改善した。
h-RFS中央値
HR 0.63 (95%CI 0.40-0.99、 p=0.047)
RFS中央値
HR 0.63 (95%CI 0.41-0.97、 p=0.03)
OS中央値
HR 0.61 (95%CI 0.33-1.12、 p=0.11)
5年OS率
グレード3/4有害事象は、 HAI群58%、 IV群32%に発現したが (p=0.02)、 治療関連死は報告されなかった。 補助化学療法4サイクル以上の実施率は、 HAI群81%、 IV群78%であった (p=0.75)。
著者らは、 「高リスク患者での大腸癌肝転移手術後に、 オキサリプラチン肝動注療法をLV5FU2と併用することで、 許容可能な安全性プロファイルのもとでh-RFSを改善し、 第Ⅲ相試験でのさらなる評価が期待された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。