海外ジャーナルクラブ
11ヶ月前
Platzbeckerらは、 赤血球造血刺激因子製剤 (ESA) に反応しない、 または適応とならない、 低リスク骨髄異形成症候群 (LR-MDS) 患者を対象に、 テロメラーゼ阻害薬imetelstatの有効性を第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験IMergeで検討した。 その結果、 imetelstatはプラセボと比較し、 赤血球輸血非依存 (RBC-TI) の割合が有意に優れていることが示された。 本研究は、 Lancet誌において発表された。
輸血に関するHb閾値の設定がプロトコルでなされていないのはlimitationですが、 本研究成果からimetelstatはESAに反応しない患者に対しての治療オプションとなりそうです。
赤血球輸血依存性のLR-MDSで、 ESAに反応しない、 または適応とならない患者には、 いまだ満たされていない医療ニーズがある。
年齢18歳以上で、 ESA投与後の再燃または不応、 あるいはESA非適応のLR-MDS患者
患者を以下の群に2 : 1の割合で割り付け。
8週間のRBC-TI
主要評価項目
p=0.0008
Grade3~4の有害事象
imetelstat群において頻度の高かった有害事象
好中球減少
血小板減少
imetelstatは、 ESAに反応しない、 または適応とならないLR-MDS患者に対して、 持続的な赤血球輸血の非依存達成を示した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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