HOKUTO編集部
1年前
根治手術を受け、 組織学的に浸潤性HER2陽性と確認された乳癌患者において、 術後療法におけるペルツズマブ+トラスツズマブ+化学療法の効果を、 プラセボ+トラスツズマブ+化学療法を対照に検証した第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験APHINITYの結果より、 浸潤性疾患のない生存期間 (IDFS) に対する有効性が示された。
▼中間解析結果
▼追跡結果
根治手術を受け、 組織学的に浸潤性HER2陽性と確認された乳癌患者
4,805例を以下の2群に1:1で割り付けた。
ペルツズマブ群、 プラセボ群ともに術後化学療法を併用した。
放射線療法は化学療法終了時に臨床的適応に応じて行われ、 抗HER2療法 (トラスツズマブ) と併用された。
主要評価項目
副次評価項目
HR 0.76 (95%CI 0.64-0.91)
初回IDFSイベントの大半は遠隔再発であり、 ペルツズマブ群 (5.9%) ではプラセボ群 (7.7%) よりも遠隔再発が少なかった。
リンパ節転移陽性患者
リンパ節転移陰性患者
HR 0.82 (95%CI 0.68-0.99)、 p=0.043
HR 0.85 (95%CI 0.67-1.07)、 p=0.17
HR 0.79 (95%CI 0.63-0.99)、 p=0.043
HR 0.82 (95%CI 0.64-1.04)、p=0.101
心疾患に関連した致死的なAEは、 ペルツズマブ群で2件、 プラセボ群で4件であった。
治療関連AE (グレード3以上) の発現率
根治手術を受け、 組織学的に浸潤性HER2陽性と確認された乳癌患者の術後療法において、 ペルツズマブを化学療法およびトラスツズマブに追加投与を行うと、 IDFSが有意に改善することが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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