海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
Leoneらは、 stage I~Ⅲのホルモン受容体 (HR) 陽性乳癌の男性患者を対象に、 乳癌特異的死亡 (BCSM) と非BCSMの20年リスクを観察コホート研究で評価した。 その結果、 BCSMのリスクが少なくとも20年間継続し、 年齢、 病期、 腫瘍の悪性度などの臨床病理学的因子に依存することが示された。 本研究は、 JAMA Oncol誌において発表された。
HR陽性乳癌の男性患者を対象に20年累積リスクをpopulation-basedで検討した研究です。 BCSMのリスクは少なくとも20年間持続し、 病期の高い男性ではBCSMリスクの動態は女性と異なるという意義ある結果を公表しています。
HR陽性乳癌の女性患者では遠隔再発および死亡のリスクが少なくとも20年間持続することが知られているが、 男性の死亡リスクに関する研究は限定的である。
1990~2008年にstage Ⅰ~ⅢのHR陽性乳癌と診断された男性 : 2,836例
リンパ節転移が1段階上昇するごとに晩期ハザード率が増加し、 N3とstage Ⅲでは二峰性分布 (ハザード率のピークは4年と11年) に達した。
著者らは 「stage Ⅰ~ⅢのHR陽性乳癌男性におけるBCSMのリスクは、 少なくとも20年間持続し、 年齢、 腫瘍のステージ、 腫瘍の悪性度などの臨床病理学的因子に依存する。 病期の高い男性では、 BCSMリスクの動態は女性で報告されているリスクとは異なるようである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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