海外ジャーナルクラブ
2年前
Alabakuらは、 高・中・低所得国における抗うつ薬 (AD)、 非定型抗精神病薬 (AAP)、 ベンゾジアゼピン (BZD) の使用傾向を横断研究で検討。 その結果、 使用傾向には経済的な差が見られ、 高所得国において向精神薬の治療使用率が高いことが明らかとなった。 本研究はPLoS One誌において発表された。
横断研究において、 かなり制限の強いデータセットを用いることはかえって難しい側面を露呈してしまいます。 本研究ではFurthermore, due to the lack of patient characteristics, our study could not take into account indications for treatment.など、 個別データがないために本研究結果に至った理由などを含めて詳細が不明のままです。
64カ国 (高所得国:33カ国、 中所得国:6カ国、 低所得国:25カ国)
AD
AAP
BZD
AD
AAP
BZD
国の経済状態が良くなると、 AD (p=0.916)、 AAP (p=0.23)、 BZD (p=0.027) の使用量の変化率が減少するという関連性が見られた。
ADとAAPのベースライン使用率が増加すると、 変化率は減少した (AD:P=0.026、 AAP:P=0.054)。
BZDについては、 ベースラインの使用率が増加するにつれて、 変化率は増加した (P=0.038)。
高所得国は低・中所得国と比較して、向精神薬の治療利用率が増加している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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