臨床試験データベース
11ヶ月前
アントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤による化学療法歴のある、 転移性または再発性乳癌患者において、 ゲムシタビン単剤療法の効果を検証した単群コホートの第Ⅱ相試験の結果より、 ゲムシタビン1,250mg/m²の忍容性と有効性が示された。
▼解析結果
ステップ1
6例に対し、 ゲムシタビン*1,000mg/m² (日本で正式に承認された用量) を初回用量として投与。 用量制限毒性が発現しないことを確認し、 新たな6例に対し、 ゲムシタビン1,250mg/m²を投与した。 1,250mg/m²で用量制限毒性を報告したのは6例中1例のみであり、 1,250mg/m²がステップ2の用量として決定された。
ステップ2
さらに56例が、 ゲムシタビン1,250mg/m²の用量で割り付けられた。
奏効率 (ORR) 、 奏効期間 (DR) 、 奏効までの期間、 無増悪期間 (TTP) 、 全生存期間 (OS)
ステップ2 (62例の結果)
8.1%
10.07ヵ月
3.30ヵ月
92.0日
17.8ヵ月
67.7%
アントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤による化学療法歴のある、 転移性または再発性乳癌患者において、 ゲムシタビン単剤療法は、 適切な支持療法とスケジュール・用量調節を行うことにより、 1,250mg/m²で忍容性があり、 中等度の有効性を示した。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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