【がん診療の羅針盤】病状説明で必ず伝えたい3つのポイント
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HOKUTO編集部

1年前

【がん診療の羅針盤】病状説明で必ず伝えたい3つのポイント

【がん診療の羅針盤】病状説明で必ず伝えたい3つのポイント
本連載は4人の腫瘍内科医による共同企画です。 がん診療専門医でない方でもちょっとしたヒントが得られるようなエッセンスをお届けします。 第17回は虎の門病院・山口雄先生から、 「がん患者さんへの病状説明における3つのポイント」 です! ぜひご一読ください。
【がん診療の羅針盤】病状説明で必ず伝えたい3つのポイント

はじめに

がん専門医としての経験を基に病状説明のTipsを解説

転移がんと診断した患者さんに対して、 最初に行うことは病状の説明です。 皆さんはどのようにこの説明を行っていますか?

がん診療を学ぶ中で、 「正しい病状説明の方法」 を教わる機会は意外と少ないものです。 私自身も、 病状説明について詳しく教わった記憶はあまりなく、 先輩方の面談に同席し、 それらを参考にしながら、 自分なりのスタイルを身につけてきました。

この記事では、 私の経験を基に、 転移がんと診断され抗がん薬治療を受ける予定の患者さんに対して伝えるべき3つのポイントを解説します。

※なお、 病状説明を行う際には、 抗がん薬治療についても同時にお話しすることがあると思います。 抗がん薬治療説明時のポイントは別記事にまとめる予定です。

病状説明における3つのポイント

面談をスムーズに進めるコツは、 「まず病状について説明させていただいて、 その後に治療の具体的な内容や予定などについて説明しますね」 と最初に伝えておくことです。 これにより、 患者さんは話の流れを理解しやすくなります。

病状説明においては、 以下の3点を意識するとよいでしょう。

「Warning Shot」 を用いた治癒不能な状況の伝達

転移がんの患者さんには、 必ず完治は難しいことを伝えます。 この際 「Warning Shot (警告) 」 を用いて慎重に行うことが重要です。

Warning Shotとは、 ショッキングな情報を伝える前に、 あらかじめ警告を発する手法であり、 患者さんが心の準備をするための一助となって、 告知時の衝撃を和らげる効果が期待できます。 具体的にどのようにWarning Shotを盛り込むかについては、 次回の記事 (後日配信予定) で詳しく解説します。

必要な情報の過不足ない伝達

病状説明の経験を積んでいくと、 患者さんがよく抱く疑問やそれに伴う質問の傾向が分かってきます。 そこで、 あらかじめその内容を病状説明に組み込むことで、 大切な情報を過不足なく伝達することができます。

目標は、 病状説明の後に患者さんからの追加質問が一切なく、 「よく分かりました」 と言ってもらうことです。

「QOL」 などのキーワードを伝える

病状を詳しく説明しても、 内容が難解であるため患者さんが記憶しにくいことがあります。 そこで 「緩和治療」 「耐性」 「QOL」 といったキーワードを伝えることで、 重要な情報をより効果的に伝え、 記憶しやすくすることができると思います。

次回の記事では、 病状説明の実践的な流れをStep毎に徹底解説します!

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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