【米盛病院】整形単科病院から民間救急ヘリを導入し、 鹿児島の新たな基幹病院へ成長を遂げる
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2ヶ月前

【米盛病院】整形単科病院から民間救急ヘリを導入し、 鹿児島の新たな基幹病院へ成長を遂げる

【米盛病院】整形単科病院から民間救急ヘリを導入し、 鹿児島の新たな基幹病院へ成長を遂げる
もともと整形外科単科から始まった米盛病院 (鹿児島市) ですが、 現在は鹿児島県トップクラスの救急車受け入れ件数を誇り、 2024年8月1日付けで救命救急センターに指定されました。 研修の特徴などについて、 初期研修医1年次の樺山資之先生と藤浦剛己先生に話を聞きました。 
※インタビューは2024/07/18に実施しました。

研修の特徴

救急外来で経験を積める / 外傷症例が多い

――米盛病院を研修先に選んだ理由と入職して感じたことは。

樺山先生

「父から『医師になるならこの方のようになりなさい』とアドバイスされていた医師が勤務していることが決め手の一つです。 近くで多くのことを学びたいと考えていました」

「入職後の感想は『①鹿児島の最前線を走る救急外来で多くの症例に触れ、 経験をたくさん積める②研修医同士の結束が固い③コメディカルを含む医療従事者との距離が近い』です」

藤浦先生

「僕は直感が働きました。 救急科と整形外科、 特に交通事故などによる外傷症例が非常に多いことや立地条件も含め、 『研修医になるならこの病院がいい!』と決めました」

【米盛病院】整形単科病院から民間救急ヘリを導入し、 鹿児島の新たな基幹病院へ成長を遂げる
救急外来で指導医とディスカッション

研修医も体制作りに関われる

――研修体制の充実度は。

藤浦先生

「研修医を受け入れて3年目ということもあり、 研修体制は皆で作っている意識があります。 相談事は即対応してもらえる環境で、 手技の練習に必要なキットについて相談すれば、 病院が準備してくれます」

樺山先生

「体制も内容も成長過程な部分もあり、 研修医自身が体制づくりに関わることができていると感じています。 信頼して任せてもらえるので、 自発的に勉強しようという気持ちがよりわいてきます。 毎日が学びの連続ですね」

【米盛病院】整形単科病院から民間救急ヘリを導入し、 鹿児島の新たな基幹病院へ成長を遂げる
週に1回程度開催される初期研修医勉強会。 救急科の医師による救急対応シミュレーションの様子

日本では2か所!研修医が民間救急ヘリに搭乗できる

――研修で印象に残っているエピソードを。

樺山先生

「診療時の聞き漏らしなど、 医師として初歩的な仕事ができなくて悔しい瞬間があります。 ふがいなさを感じ、 『もっと勉強しよう!』と成長への原動力に転換するようにしています」

藤浦先生

「民間救急ヘリに搭乗して診療に携われたことです。 当院では研修医が希望すれば、 上級医と一緒に民間救急ヘリに搭乗してプレホスピタルの現場を経験することができます。 研修医が民間救急ヘリに搭乗できるのは日本国内では2施設のみで、 貴重な体験ができました」

【米盛病院】整形単科病院から民間救急ヘリを導入し、 鹿児島の新たな基幹病院へ成長を遂げる
米盛病院 民間救急ヘリ 「Red Wing」

「鹿児島は医療過疎地域が多く、 『断らない救急医療』を実践する当院としても遠隔地の救急医療は避けて通ることのできない課題です。 例えば、 救急車で1時間半かかるところを民間救急ヘリなら20分もあれば到着できます。 このスピード感を研修医のうちに経験できたことは貴重だと感じています」

――何か改善希望があれば。

藤浦先生

「改善希望というよりも自分自身が気をつけたい点としては、 目的意識を持たないと流されてしまいそうになる点です。 救急外来では次から次へと搬送されてくる患者さんを診るため症例も経験も積めます。 一方、 目的と自主性を持っていないと、 貴重な時間をなんとなく過ごしてしまうことにもなりかねません」

樺山先生

「働き方改革により時間外労働時間の上限が設けられたことから、 当直に好きなだけ入るという働き方が出来なくなりました。 制度なので仕方がないですが、 一種のはがゆさも感じつつ『研修医を大切に育てよう』というメッセージと受け取っています」

病院の雰囲気

活気ある現場 / オフはしっかり

――研修医同士、 上級医、 コメディカルとの関係性と病院の雰囲気は。

樺山先生

「医師もコメディカルスタッフも比較的若い方が多く、 病院全体に活気があります。 まだ回っていない診療科もありますが、 人間関係で嫌な思いをしたことはないです。 厳しい先生もいますが自分の成長を思っての指導ですので、 良好な関係を保てていると考えています」

藤浦先生

「全国各地の大学病院や民間病院で高度な医療を経験した方など、 さまざまなバックグラウンドを持つ医師がいます。 診療のイロハはもちろんですが、 考え方や生き方など診療以外の人間的な部分で教わることも多く、 過去の貴重な経験談を聞かせてもらえる機会にも恵まれています」

――オフの過ごし方は。

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海釣りをする藤浦先生

藤浦先生

「完全週休2日制で、 オフはしっかり休めます。 オフでは海釣りに行ったり、 友人と遊びに行ったりしています。 先日は、 鹿児島に遊びに来た友人の観光案内をしました」

樺山先生

「同じく、 オフはしっかり休めています。 タイミング次第では、 平日でも先輩に食事に連れて行ってもらっています。 病院内では見られない姿も見られますし面白い話も聞けるので毎回楽しみです」

――最後に医学生にメッセージを。

樺山先生

「医学生は勉強漬けの状態で、 『もう勉強したくない』と思うことも多いと思います。 ただ、 医師としていざ現場に立ってみると、 勉強したことが役立つと感じる瞬間がたくさんあります」

「米盛病院は、 救急科と整形外科を中心に多くの症例を経験できる病院です。 1年目から救急医療の現場で裁量権を持った診療ができるので、 大きく成長したい人は是非当院に来てください」

藤浦先生

「『米盛病院サイコー!』の一言です!希望が決まっている人も、 進みたい道を模索中の人にもおすすめできる研修環境が整っています」

「僕自身もそうでしたが、 医学生の病院実習で、 進みたい診療科が決まっていないとモチベーションが上がらないこともあると思います。 そうした人でも楽しく研修できる環境が当院にはありますので、 ぜひ病院見学に来てください。 僕たちがご案内します!」

先生方のプロフィール

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▶米盛病院 ホームページ

▶同病院 初期臨床研修医募集ページ

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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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