海外ジャーナルクラブ
4ヶ月前

Billaらは、 日本人女性を対象に閉経前後の血清尿酸 (SU) 値の変化と、 併存症の影響を検証した。 その結果、 SU値は閉経前から緩やかに上昇し、 閉経期に急上昇し、 前後での差は平均0.41 mg/dLとなった。 なお、 閉経後では腎機能障害 (eGFR 60 mL/min/1.73 m²未満) と肥満 (BMI 25 kg/m²以上) が影響していた。 試験結果はArthritis Rheumatol誌に発表された。
食事、 アルコール摂取、 運動、 薬剤使用など、 尿酸値に影響を与える交絡因子を十分に調整できていない可能性が、 limitationとして指摘されています。
高尿酸血症・痛風は、 閉経後の女性に多くみられる。 そこで本研究は、 閉経移行期および閉経後における血清尿酸 (SU) 値の経時的変化と、 併存症の影響を明らかにすることを目的に実施した。
本研究は、 2004年4月~24年9月に、 閉経前後に少なくとも1回ずつ健康診断を受診している日本人女性を対象とした。 閉経移行期について、 閉経5年前から閉経までを 「閉経期」、 それ以前を 「閉経前」、 以降を 「閉経後」 と定義した。 SU値および高尿酸血症有病率 (SU≧6.8 mg/dLまたは治療薬服用) の変化を評価した。
対象者8,169例 (通算9万3,511回) の受診データを13.8年間追跡した結果、 SU値は閉経前に緩やかに上昇し、 閉経期に急上昇、 閉経後に安定した。
SU値・高尿酸血症有病率の変化
併存症の影響については、 閉経後にはeGFR 60 mL/min/1.73 m²未満およびBMI 25 kg/m²以上の影響が顕著であった。 閉経時には過体重/肥満女性の約18%に高尿酸血症が認められた。
著者らは、 「SU値は閉経期に急激に上昇し、 閉経時点で既に高値となっている。 閉経前からの適正体重の維持および腎機能の保全が、 閉経後の高尿酸血症および将来的な痛風の予防に寄与する可能性がある」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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