海外ジャーナルクラブ
5ヶ月前
Goetzらは、 HR+/HER2-進行乳癌患者を対象に、 アベマシクリブと非ステロイド性アロマターゼ阻害薬 (NSAI) の併用療法の効果を第Ⅲ相二重盲検無作為化比較試験MONARCH 3で検討。 その結果、 アベマシクリブ+NSAIはプラセボに比べてOS中央値が改善したものの、 統計学的有意差は認められなかった。 本研究はAnn Oncolにおいて発表された。
有意差がなくて惜しいときの表現に困ることがありますが、 今回の論文にある"resulted in clinically meaningful improvement"は便利な表現の1つです。
MONARCH 2試験では、 フルベストラントにCDK4/6阻害薬のアベマシクリブを追加することで、 HR+/HER2-進行乳癌患者の無増悪生存期間 (PFS) と全生存期間 (OS) が有意に改善した。 このMONARCH 3試験では、 HR+/HER2-進行乳癌に対する初回治療として、 NSAIにアベマシクリブを追加することで、 PFSが有意に改善した。 ここでは、 MONARCH 3試験における事前に規定した最終のOSの結果を示す。
進行期の全身療法歴のないHR+/HER2-進行乳癌の閉経後女性 : 493例
患者が以下の群に2 : 1の割合で無作為に割り付けられた。
追跡期間中央値 : 8.1年
死亡イベントの発生率
ハザード比 : 0.804 (95%CI 0.637-1.015)、 p=0.0664
OS中央値
死亡イベントの発生率
ハザード比 : 0.758 (95%CI 0.558-1.030)、 p=0.0757
OS中央値
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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