臨床試験データベース
12ヶ月前
前治療歴のない、 切除不能進行・再発・転移性食道扁平上皮癌患者において、 ニボルマブ (NIVO) と化学療法 (chemo) の併用療法と、 NIVOとイピリムマブ (IPI) の併用療法の効果を、 chemo単独を対照に検証した第Ⅲ相ランダム化比較試験CheckMate 648の結果より、 両併用療法の全生存期間 (OS) に対する有効性が示された。
▼解析結果
前治療歴のない、 切除不能進行・再発・転移性食道扁平上皮癌患者
970例を以下の3群に1:1:1で割り付けた。
年齢中央値:63~64歳
男性:79~85%
アジア人:70~71%
TPS≧1%の患者:48~49%
全集団、 TPS≧1%の患者において、 治療群間で同様であった。
TPS≧1%の患者
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.54 (99.5%CI 0.37-0.80)、 p<0.001
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 0.64 (98.6%CI 0.46-0.90)、 p=0.001
全集団
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.74 (99.1%CI 0.58-0.96)、 p=0.002
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 0.78 (98.2%CI 0.62-0.98)、 p=0.01
TPS≧1%の患者
TPS≧1%の患者
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.65 (98.5%CI 0.46-0.92)、 p=0.002
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 1.02 (98.5%CI 0.73-1.43)、 p=0.90
全集団
NIVO+chemo群 vs chemo群
HR 0.81 (98.5%CI 0.64-1.04)、 p=0.04
NIVO+IPI群 vs chemo群
HR 1.26 (98.2%CI 1.04-1.52)
TPS≧1%の患者
全集団
TPS≧1%の患者
全集団
治療関連AE (Grade3以上) の発現率
治療関連AEにより、 レジメンのいずれかの薬剤の投与中止に至った患者の割合は、 NIVO+chemo群 (34%) の方が、 NIVO+IPI群 (18%) とchemo群 (19%) よりも高かった。
前治療歴のない進行食道扁平上皮癌患者において、 NIVO+chemo群と、 NIVO+IPI群は、 いずれもchemo群よりもOSを有意に延長することが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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