海外ジャーナルクラブ
2年前
Mirzaらは、 進行または再発子宮体癌患者を対象に、 dostarlimabとカルボプラチン+パクリタキセル併用の有効性を第Ⅲ相国際共同二重盲検プラセボ対照ランダム化比較試験で検討。 その結果、 dostarlimabとカルボプラチン+パクリタキセルの併用療法は、 進行・再発子宮体癌患者の無増悪生存期間 (PFS) を有意に延長し、 dMMR-MSI-H集団ではかなりのベネフィットがあった。 本研究はNEJM誌において発表された。
FDAが2023年2月に治癒切除や放射線療法の対象とならないミスマッチ修復機構が欠損した (dMMR) 進行または再発子宮体癌で白金系抗癌薬を含む化学療法の投与を受けた患者を対象に、 dostarlimabを承認しています。 本研究成果はNature reviewsでも取り上げられているように素晴らしい研究成果です。 従来薬にAdd onする形はなかなか差が出にくいのですが、 関係なくしっかりとした有意差です。
Dostarlimabは、 PD-1受容体を標的とする免疫チェックポイント阻害薬である。 子宮内膜癌の治療において、 化学療法と免疫療法の併用は相乗効果をもたらすと考えられる。
進行性または初回再発の子宮体癌患者。
患者を以下の群に1:1の割合でランダムに割り付けた。
Response Evaluation Criteria in Solid Tumors (RECIST ver1.1) に従って治験責任医師が評価したPFSおよび全生存期間 (OS)。
対象の494例の患者のうち、 23.9% (118例) がミスマッチ修復欠損 (dMMR)、 マイクロサテライト不安定性高 (MSI-H) 腫瘍を有していた。
dMMR-MSI-H集団の24カ月後の推定PFS
<主な有害事象>
吐き気
脱毛症
疲労
重度および重篤な有害事象
進行または再発性子宮体癌患者に対するdostarlimabとカルボプラチン+パクリタキセルの併用療法は、 PFSを有意に改善し、 特にdMMR-MSI-H集団で大幅な効果が認められた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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