群星沖縄臨床研修センター
1年前
本稿では、 現在絶賛オンライン受付中の「第3回 全国医学部臨床推論甲子園」の症例解説例として、 急性膵炎をご紹介します。 実際には、 臨床医が実際に経験した症例をもとに症例問題を提示後、 3分間で回答し、 全8症例の正答率で順位を決定します。 優勝賞品は、 なんと「沖縄往復チケット」!ぜひご参加ください。
沖縄滞在時に群星沖縄のいずれかの病院にて教育回診への参加および表彰式を実施
開催日時:2024年1月27日(土) 14:00~17:30
上記3項目中2項目以上を満たし、 他の膵疾患および急性腹症を除外したものを急性膵炎と診断する。 ただし慢性膵炎の急性増悪は急性膵炎に含める。
●輸液
急性膵炎の初期段階(12~24時間以内)で輸液が死亡率の低下に関連している。 約4.8L/日(200ml/h)が投与輸液量の一つの目安となる。
●疼痛コントロール
迅速に鎮痛薬を使用する。 アセトアミノフェン、 NSAIDs、 ペンタゾシンなどの非オピオイドの投与を行い、 疼痛に応じてオピオイドの使用を検討する。
●栄養
経腸栄養は感染予防策として重要であり、 重篤な腸管合併症のない重症例では経腸栄養を行う。 入院後48時間以内に少量からでも開始する。
●抗菌薬
急性膵炎患者の最大20%が膵臓外感染症(血流感染症、 肺炎、 尿路感染症)を発症する。 死亡率の増加と関連している。 しかし重症急性膵炎または壊死性膵炎に対する予防的抗菌薬投与の生命予後改善効果は証明されていない。 [推奨なし エビデンスの確実性 : 中]
●蛋白分解酵素阻害薬
急性膵炎において蛋白分解酵素阻害薬の生命予後や合併症発生に対する明らかな改善効果は証明されていない。 [推奨なし エビデンスの確実性 : 中]
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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