海外ジャーナルクラブ
14日前

Furieらは、 活動性ループス腎炎 (LN) 患者を対象に、 ミコフェノール酸モフェチル (MMF) ベース標準治療下でのベリムマブ上乗せの腎転帰を第Ⅲ相の無作為化比較試験 (BLISS-LN) の事後解析で検討した。 その結果、 完全腎奏効 (CRR) のベリムマブ群とプラセボ群の群間差はMMF集団で14.9%と全体集団の10.3%より大きく、 主要有効性腎奏効 (PERR)・尿蛋白/クレアチニン比 (uPCR) 0.5g/g未満の達成割合・eGFRスロープでも群間差が拡大した。 安全性は既知のプロファイルと一致し、 重篤な有害事象はベリムマブ群で少なかった。 解析結果はKidney Int誌に発表された。
腎フレアおよびeGFRスロープの解析は24週時点で治療を継続していた患者のみを対象としており、最初の6カ月間の治療中止がランダムでなかった可能性から、選択バイアスが生じた可能性があります。
ベリムマブはBリンパ球刺激因子 (BLyS) を選択的に阻害し自己反応性B細胞を抑制するB細胞調節モノクローナル抗体で、 全身性エリテマトーデス (SLE) とループス腎炎 (LN) の治療薬として承認されている。
しかし、 ベリムマブの第Ⅲ相試験 (BLISS-LN) は、 他のLN試験と異なり純粋なclass Ⅴ (膜性) LN患者や標準治療としてシクロホスファミドを受けた患者を組み入れており、 他試験との比較が難しい。 そこで本解析では、 近年の第Ⅲ相LN試験や現在の診療により近い集団に絞って腎転帰を検討した。
本解析はBLISS-LN試験の事後解析であり、 ミコフェノール酸モフェチル (MMF) ベースの標準治療を受けた活動性class ⅢまたはⅣ (class Ⅴの有無を問わない) LNの患者のみを解析対象とした。
腎奏効 (完全腎奏効 [CRR]、 主要有効性腎奏効 [PERR])、 尿蛋白/クレアチニン比 (uPCR) 0.5g/g未満の達成割合、 eGFRスロープ、 uPCR・eGFR・バイオマーカーのベースラインからの変化を104週まで評価した。 安全性も104週まで評価した。
MMF集団では、 CRRにおけるベリムマブ群とプラセボ群の群間差は14.9%であり、 BLISS-LN全体集団の10.3%より大きかった。
PERR、 uPCR 0.5g/g未満の達成割合、 eGFRスロープでも、 ベリムマブ群とプラセボ群の群間差はMMF集団の方が大きく、 全体集団と比べても大きかった。
その他の評価項目も同様の傾向を示した。
安全性の転帰は、 ベリムマブの既知の安全性プロファイルと一致していた。
MMF集団では、 重篤な有害事象の報告がプラセボ群よりベリムマブ群で少なかった。
著者らは、 「MMFを受けたLN患者におけるベリムマブの腎転帰の改善は、 近年の第Ⅲ相LN試験により近い集団におけるベリムマブのベネフィットを浮き彫りにし、 腎機能の保持を裏付けるものであった」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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