海外ジャーナルクラブ
9日前
Brandellらは、 超音波検査で子宮内妊娠が確認されていない 「妊娠超初期」 の女性を対象に、 薬剤中絶の有効性と安全性について、 標準的な待機的治療を対照に多施設共同非劣性無作為化比較試験で検討した。 その結果、 子宮内妊娠が確認される前の薬剤中絶は、 標準的な待機的治療に対して非劣性であることが示された。 本研究はNEJM誌にて発表された。
対象患者の3割程度がネパールから登録されていますが、 当然のことながら2群間での登録数の有意差はありません。
ミフェプリストンとミソプロストールの併用による薬剤中絶は、 有効性が高く安全であるが、 妊娠超初期における有効性と安全性に関するエビデンスは不十分である。
妊娠42日以下で薬剤中絶を希望し、 超音波検査で子宮内妊娠が確認されていない女性1,504例が、 以下の2群に無作為に割り付けられた。
主要評価項目は"完全な中絶"とされた。
完全な中絶は早期開始群で95.2% (676/710例)、 標準治療群で95.3% (656/688例) であり、 群間差の絶対値は-0.1%㌽ (95%CI -2.4~2.1%㌽) であった。
異所性妊娠は早期開始群で1.3% (10/741例)、 標準治療群で0.8% (6/724例) で確認され、 早期開始群の1例は診断前に破裂した。
重篤な有害事象は早期開始群で1.6% (12/737例)、 標準治療群で0.7% (5/718例) において発現した (p=0.10)。 その大部分は異所性妊娠や不完全な中絶の治療による、 合併症を伴わない入院であった。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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