臨床試験データベース
1年前
転移性直腸結腸癌患者の2次治療について、 IRIS (イリノテカン+ S-1) 療法のFOLFIRI (フルオロウラシル+レボホリナート+イリノテカン) に対する非劣性が、 無増悪生存期間 (PFS) を指標として証明された。
▼中間解析結果
▼長期解析結果
日本人で1次治療終了後の切除不能・進行再発直腸結腸癌患者
(毒性や病状進行による1次治療中止例に加え、 術前または術後化学療法から24週以内の再発例を含む)
426例を以下の2群に1:1で割り付けた。
主要評価項目:PFS
副次評価項目:全生存期間 (OS) 、 奏効率、 有害事象 (AE)
中間解析:12.9ヵ月
長期解析:39.2ヵ月
中間解析
調整HR 1.077 (95%CI 0.879-1.319)、 p=0.039
長期解析
調整HR 1.058 (95%CI 0.869-1.289)、 p=0.022
L-OHP前治療歴に交互作用が認められ、 L-OHP前治療歴がある患者はIRIS群が優れ、 L-OHP治療歴がない患者はFOLFIRI群が優れる傾向を認めた。
中間解析
調整HR 0.909 (95%CI 0.699-1.181)
長期解析
調整HR 0.900 (95%CI 0.728-1.112)、 p=0.0003
切除不能・進行再発直腸結腸癌患者の2次治療として、 IRIS群のPFSはFOLFIRI群と比較して非劣性であり、 2次治療の選択肢となり得る。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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