海外ジャーナルクラブ
8ヶ月前
Palmaらは、 間質性肺疾患 (ILD) を合併する非小細胞肺癌 (NSCLC) の患者を対象に、 定位放射線治療 (SABR) の有益性と安全性を前向きコホート研究で検討した。 その結果、 SABRの使用は毒性と有効性の両方について事前に規定された許容閾値を満たしていることが示された。 本研究は、 JAMA Oncol誌において発表された。
最も重要な安全性の部分で事前に想定された半分程度の有害事象であったことから、 有害事象を減らす薬物治療と組み合わせたさらなる治療法の改良が期待されます。
ILDを合併したNSCLC患者は、 SABR後の毒性作用のリスクが高いことが報告されているが、 多くの患者にとって代替治療の選択肢は限られている。
線維性ILDを有し、 T1-2N0 NSCLCと診断された患者で、 外科的切除の対象ではない18歳以上の症例
患者には、 1日おきにSABRで50Gyを5回分割照射した。
▼主要評価項目
1年後の全生存期間 (OS)
▼副次評価項目
毒性作用、 無増悪生存期間 (PFS) 、 局所制御 (LC) 、 QOLアウトカム、 肺機能の変化など
有害事象の発現率
著者らは、 「線維性ILDを合併するNSCLCの患者におけるSABRの使用は、 毒性と有効性の両方について事前に規定された許容閾値を満たしており、 リスクと有益性を慎重に検討した上で治癒を目的とした治療にSABRを使用することを支持するものであった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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