海外ジャーナルクラブ
19日前

Freedlandらは、 転移性去勢感受性前立腺癌 (mCSPC) 患者4,890例を対象に、 アンドロゲン遮断療法 (ADT) 開始後のPSA反応と全生存期間 (OS) との関連を後ろ向きコホート研究で検討した。 その結果、 ADT開始後9ヵ月以内にPSA 0.2ng/mL未満に到達した患者では、 未到達患者と比べ、 その後の死亡リスクが低かった (調整HR 0.46)。 また、 この関連はPSA低下率にかかわらず一貫して認められた。 研究結果はCancer誌に発表された。
服薬遵守を正確に評価できず、 PSA測定時期にもばらつきがありました。 追跡期間中央値15ヵ月で、 PSA測定は2~7回 (中央値4回) でした。
転移性去勢感受性前立腺癌 (mCSPC) を対象とした複数の第Ⅲ相試験では、 PSA反応の閾値としてPSA nadir 0.2ng/mL未満が一貫して支持されている。 一方で実臨床では、 PSA低下率など別の指標が用いられることが多い。
米国退役軍人保健局 (VHA) の2006~24年のデータを用いた後ろ向き解析であり、 アンドロゲン遮断療法 (ADT) 単独またはADTに他の治療を併用して開始したmCSPC患者4,890例を対象に、 PSA反応と全生存期間 (OS) との関連を評価した。
PSA反応指標は、 治療開始から9ヵ月以内の90%以上のPSA低下とPSA 0.2ng/mL未満到達とした。
4,890例のうち、 44%がPSA 0.2ng/mL未満に到達し、 74%が90%以上のPSA低下を示した。
ADT開始9ヵ月以内にPSA 0.2ng/mL未満へ到達した患者は、 未到達患者に比べてこの時点以降の死亡リスクが低かった (調整HR 0.46 [95%CI 0.40-0.54])。
PSA 0.2ng/mL未満到達による良好なOSは、 PSA低下率に関わらず同様であった。
PSA 0.2ng/mL未満到達によるOSリスク低下
ADTにアンドロゲン受容体経路阻害薬 (ARPI) を併用した患者では、 ADT単独の患者に比べ、 PSA 0.2ng/mL未満に到達しやすかった (調整HR 1.71, 95%CI 1.55-1.88)。
著者らは、 「実臨床のmCSPCにおいて、 ADT ± 他治療の開始から9ヵ月以内にPSA 0.2ng/mL未満を達成することはOS改善と関連した。 この結果はmCSPCの転帰最適化に向けてPSA nadir 0.2ng/mL未満を指標とすることを支持するものである」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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