HOKUTO編集部
8日前

根治的局所療法後のStage IB-IIIA RET融合遺伝子陽性NSCLCにおおける術後補助療法として、 RET阻害薬セルペルカチニブの有効性をプラセボを対照に評価した第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照無作為化比較試験LIBRETTO-432の主解析結果から、 セルペルカチニブはStage II-IIIA集団の無イベント生存期間 (EFS) を有意に改善した。 米・UCLAのJonathan W. Goldman氏が発表した。 同試験の詳細は、 N Engl J Med.誌2026年5月31日オンライン版¹⁾に掲載された。
セルペルカチニブは高選択的かつ脳移行性を持つRET阻害薬であり、 進行・転移RET融合遺伝子陽性 (RET+) NSCLCに承認されている。 一方、 根治療法後も再発率が高いStage IB-IIIA RET+ NSCLCでは、 RET標的療法は未検討である。
対象は、 根治的局所療法後のStage IB-IIIA RET+ NSCLC患者だった。 151例を以下の2群に1:1の割合で無作為に割り付け、 最長3年治療を継続した。
主要評価項目は治験担当医評価によるStage II-IIIA集団のEFSだった。 再発時にはプラセボ群からセルペルカチニブ群へのクロスオーバーが許容された。
Stage II-IIIA集団 (109例) のEFS中央値はセルペルカチニブ群がNR、 プラセボ群が31.8ヵ月で、イベント発生リスクを83%低減した (HR 0.172 [95%CI 0.058–0.509]、 p=0.0003)。 2年EFS率は91.5% vs 61.1%だった。
全集団 (151例) におけるEFS中央値は、 両群ともNRだった (HR 0.165 [95%CI 0.056–0.485]、 p=0.0002)。 サブグループ解析でも一貫した有益性が示された。
セルペルカチニブの有害事象 (AE) は転移RET+ NSCLCでの報告と同様であり、 主なAEはALT/AST上昇だった。 Grade≥3 TEAEは用量調整で管理可能だった。 試験治療中の死亡はなかった。
Goldman氏は 「本試験の結果は、 NSCLCの診断時に病期を問わず包括的なゲノム検査を行う重要性を裏づける」 と述べた。
1) N Engl J Med. 2026年5月31日オンライン版
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。