海外ジャーナルクラブ
7日前

Kangらは、 無症候性の重症大動脈弁狭窄症患者を対象に、 保存的管理と比較した早期手術の長期予後への有用性を無作為化比較試験 (RECOVERY) にて検証した。 その結果、 10年間の手術死亡または心血管死からなる主要複合イベントは、 早期手術群で3%、 保存的管理群で24%と、 早期手術群で有意に低下した (HR 0.10 [95%CI 0.02-0.43、 p=0.002])。 また、 全死亡も15%vs32%で抑制された。 試験結果はNEJM誌に発表された。
本試験は運動負荷試験が行われておらず、 無症候であることの確認が不十分です。
無症候性の重症大動脈弁狭窄症を有する患者においては、 早期手術は保存的管理に比べて、 手術中または手術後30日以内の死亡 (手術死亡) もしくは心血管死からなる複合リスクが有意に低いことが示されていた。 しかし、 長期生存利益は不明である。
RECOVERY試験では、 無症候性の超重症大動脈弁狭窄症 (大動脈弁口面積0.75cm²以下で、 最大大動脈弁血流速度4.5m/秒以上または平均圧較差50mmHg以上) を有する患者を、 早期手術群または保存的管理群に1:1で割り付けた。
主要評価項目は、 10年間の手術死亡または心血管死の複合イベントとした。
合計145例が無作為化された。
主要評価項目の複合イベントは、 早期手術群で有意に低下した。
主要評価項目
HR 0.10 (95%CI 0.02-0.43、 p=0.002)
10年間の手術死亡/心血管死の累積発生率
全死亡
HR 0.42 (95%CI 0.21-0.86)
著者らは、 「無症候性の超重症大動脈弁狭窄症患者において、 早期手術は保存的管理と比べて、 10年間の手術死亡または心血管死の複合リスクを低下させた」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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