【J Am Acad Dermatol】中等~重症の尋常性乾癬へのリサンキズマブ、長期成績も良好
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1年前

【J Am Acad Dermatol】中等~重症の尋常性乾癬へのリサンキズマブ、長期成績も良好

【J Am Acad Dermatol】中等~重症の尋常性乾癬へのリサンキズマブ、長期成績も良好
Pappらは、 中等症~重症の尋常性乾癬患者を対象に、 ヒト化抗ヒトIL-23p19モノクローナル抗体リサンキズマブによる治療の長期安全性と有効性第Ⅲ相非盲検延長試験LIMMitlessで検討。 中間解析の結果、 リサンキズマブの最長5年の継続投与における忍容性は良好であり、 持続的かつ高い有効性が示された。 本研究はJ Am Acad Dermatol誌において発表された。 

📘原著論文

Long-term safety and efficacy of risankizumab for the treatment of moderate-to-severe plaque psoriasis: Interim analysis of the LIMMitless open-label extension trial up to 5 years of follow-up. J Am Acad Dermatol. 2023 Aug 6;S0190-9622(23)02416-7. PMID: 37553030

👨‍⚕️監修医師のコメント

limitationとしてコントロール群がありませんが、 通常10~15%程度の効果がさまざまな民間療法でも得られますので同程度と仮定してみても十分な効果と言えます。

🔢関連コンテンツ

IGAスコア 2011年修正版 (乾癬)

乾癬の医師による全般的評価

PASI スコア

乾癬の重症度分類

背景

乾癬は慢性の炎症性皮膚疾患であり、 長期にわたる治療が必要になることが多い。

研究デザイン

対象

中等症~重症の尋常性乾癬患者

介入

リサンキズマブ150mgの投与 (12週ごとに皮下注射)

評価項目

  • 304週間にわたる安全性 (治療中に発生した有害事象)
  • 256週間にわたる有効性 (以下を達成した患者の割合)
Psoriasis Area and Severity Index (PASI) スコアが90%以上または100%減少 (PASI 90/100)、 static Physician's Global Assessment (sPGA) スコアで皮膚病変が消失/ほぼ消失 (sPGA 0/1)。
Dermatology Life Quality Index (DLQI) で生活への影響なし (DLQI 0/1)

研究結果

治療を継続している患者

先行研究でリサンキズマブ群に無作為化された897例のうち、 データカットオフ時点で治療を継続していたのは706例であった。

安全性評価

TEAE、 投与中止に至ったTEAE、 特に注目すべきTEAEの発現率は、 いずれも低率であった。

256週時点の有効性評価

  • PASI 90達成患者:85.1%
  • PASI 100達成患者: 52.3%、
  • sPGA 0/1達成患者:85.8%
  • DLQI 0/1達成患者:76.4%

結論

リサンキズマブの最長5年の継続投与は忍容性が高く、 持続的な有効性が示された。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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