海外ジャーナルクラブ
8日前

Parkらは、 生物学的製剤または標的合成疾患修飾性抗リウマチ薬 (b/tsDMARD) を安定用量で使用し、 疾患活動性スコア (DAS28-ESR) で定義される低疾患活動性を6ヵ月以上維持している関節リウマチ患者348例を対象に、 段階的減量と用量継続を24週間の多施設非盲検非劣性無作為化比較試験で比較した。 その結果、 24週時の低疾患活動性維持率は継続群89.6%、 減量群88.2%であり、 減量の継続に対する非劣性が示された。 試験結果はArthritis Rheumatol誌に発表された。
JAK阻害薬は生物学的製剤よりも半減期が短く、 減量方法も異なるため、 低疾患活動性の維持率が低かった原因を薬剤特性と減量方法に分けて評価できない点が重要です。
持続的な低疾患活動性を達成した関節リウマチ患者において、 生物学的製剤または標的合成疾患修飾性抗リウマチ薬 (b/tsDMARD) の減量を支持するエビデンスは限られている。 本試験では、 構造化されたb/tsDMARD減量戦略の有効性と安全性を検討した。
24週間の多施設共同・非盲検・非劣性・無作為化比較試験である。 b/tsDMARDを安定用量で使用し、 DAS28-ESRで定義される低疾患活動性を6ヵ月以上維持している関節リウマチ患者を、 段階的減量または用量継続に無作為化した。
患者は以下の2群に割り付けられた。
主要評価項目は24週時のDAS28-ESRに基づく低疾患活動性の維持で、 非劣性マージンは-10%㌽と事前に規定された。 副次評価項目は疾患活動性指標、 寛解率、 患者報告アウトカム、 QOL、 有害事象などであった。
解析の結果、 Per-protocol集団における24週時の低疾患活動性の維持率で、 段階的減量は用量継続に対する事前規定の非劣性基準を満たした。
24週時の低疾患活動性の維持率
群間差 -1.43%㌽ (95%CI -8.09~5.23%㌽)
全解析対象集団でも同様の結果が認められた。
副次評価項目の大部分は両群で同程度であった。 一方、 12週時のDAS28-CRP、 24週時のDAS28-ESRおよびSDAIなど一部の疾患活動性の指標は段階的減量群と比べて用量継続群で良好な結果が示された。
疾患活動性が悪化した患者の多くは、 試験プロトコールに従って治療を再増強することで、 治療を完全に中止することなく低疾患活動性を再び達成した。 有害事象は両群ともに少なかった。
著者らは、 「持続的な低疾患活動性を示す関節リウマチ患者において、 構造化されたb/tsDMARDの段階的減量は、 24週間にわたる疾患コントロールの維持で従来用量の継続に対して非劣性であることが示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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