【Blood】骨髄異形成症候群のIWG基準2023年版のコンセンサス案を報告
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2年前

【Blood】骨髄異形成症候群のIWG基準2023年版のコンセンサス案を報告

【Blood】骨髄異形成症候群のIWG基準2023年版のコンセンサス案を報告
Zeidanらは、 骨髄異形成症候群 (MDS) 患者を対象とする国際作業部会 (IWG) の対応基準2023年改訂版のコンセンサス勧告を策定。 新たなIWG基準では、 HR-MDS患者に焦点をあてた改訂がなされ、 完全寛解 (CR) のヘモグロビン閾値の変更、 骨髄CRの廃止といった変更が盛り込まれた。 本報告はBlood誌において発表された。 

📘原著論文

Consensus proposal for revised International Working Group 2023 response criteria for higher-risk myelodysplastic syndromes. Blood. 2023 Apr 27;141(17):2047-2061. PMID: 36724453

👨‍⚕️監修医師のコメント

高リスクMDS患者に焦点をあてた基準の改訂されるということは、 間接的にはそれだけ臨床研究と遺伝子レベルの研究が行われていることを反映しています。 もちろん今後のことを見据えてのことだと思われますが、 それだけ現時点で材料が揃っていることも事実だと思います。


背景

IWG基準は、 2006年と2018年に改訂されているが、 高リスクMDS (HR-MDS) への適用や新規治験薬の臨床的利益を把握する能力、 より長期の臨床エンドポイント (例えば、 全生存期間) の有効な代替としての役割に限界があった。

IWG基準2023年版の改訂ポイント

  • 完全寛解 (CR) のヘモグロビン閾値の変更
  • 血球数の回復が限定的なCRと血球数の回復が部分的なCRを暫定的な奏効基準として導入
  • 骨髄CRの廃止
  • 時間-イベントエンドポイントの標準化
  • 奏効の派生と報告に関する特定の勧告 など

新たなIWG基準への期待

更新された基準により、 HR-MDS患者において新規作用機序を有する複数の新薬が出現する時代に、 患者中心の転帰と臨床試験結果との相関が向上することが期待される。

こちらの記事の監修医師
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HOKUTO編集部
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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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