海外ジャーナルクラブ
1年前
Mayanagiらは、 高齢食道癌患者の術後せん妄に対するメラトニン受容体作動薬ラメルテオンとスオレキシン受容体拮抗薬スボレキサントの有効性を後ろ向き研究で検討。 その結果、 ラメルテオンとスボレキサントは高齢食道癌患者の術後せん妄軽減に重要な役割を果たす可能性があることが示唆された。 本研究はEsophagus誌において発表された。
せん妄予防は、 この10年間で最も注目されてきた病棟管理の課題の1つですので、 biasを取り除くために時間要素の調整が必要です。
食道癌 (扁平上皮癌/頚部・胸部食道癌-腺癌) のTNM分類(規約版)
高齢の食道癌患者において、 術後せん妄の予防に関する明確なエビデンスは存在していない。
2010年1月~2021年9月に食道癌に対して根治的食道切除術を受けた患者:251例
術後せん妄の発生率
治療に関連する重篤な有害事象は認められなかった。
多変量解析の結果、 ラメルテオンとスボレキサントの使用が術後せん妄に対する唯一の独立した予防因子であった。
ラメルテオンとスボレキサントの投与は高齢食道癌患者の術後せん妄の予防に重要な役割を果たす可能性がある。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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