海外ジャーナルクラブ
23日前

Riessらは、 オシメルチニブ治療後に進行したEGFR変異陽性非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者に対するオシメルチニブ+Dato DXd (ダトポタマブ デルクステカン) 併用について第Ⅱ相ORCHARD試験で評価した。 その結果、 Dato-DXd 4mg/kg群および6mg/kg群にて、 客観的奏効率はそれぞれ43%、 36%、 全生存期間中央値は19.8ヵ月、 26.2ヵ月であり、 6mg/kg群にてより持続的なベネフィットが示された。 安全性に関しては、 グレード3以上の有害事象がそれぞれ49%、 76%に認められた。 試験結果はAnn Oncol誌に発表された。
中枢神経 (CNS) に関する探索的解析については、 CNS病変が非ターゲット病変として扱われていること、 ベースラインでCNS転移がない患者では定期的な脳画像評価が行われていないこと、 病勢進行後の画像評価が行われていないことなどの理由から、 評価に限界があります。
【解説】 Dato DXd+オシメルチニブによるbeyond-PD戦略
💊Dato-DXd (Datopotamab deruxtecan)
ORCHARDは、 オシメルチニブによる1次治療後に進行したEGFR変異陽性非小細胞肺癌 (NSCLC) における新規併用療法を評価する第Ⅱ相試験であり、 本論文ではオシメルチニブ+Dato DXd併用の最終データが報告された。
対象はオシメルチニブ治療後に進行したEGFR変異陽性NSCLC患者であり、 経口オシメルチニブ80mgを1日1回投与に加え、 Dato-DXdを3週間毎に4mg/kgまたは6mg/kg静注投与された。
主要評価項目は、 担当医評価による客観的奏効率 (ORR) とした。 副次評価項目は、 無増悪生存期間 (PFS)、 奏効期間 (DoR)、 全生存期間 (OS)、 安全性であった。
69例が試験薬を投与された (Dato-DXd 4mg/kg群 : 35例、 6mg/kg群 : 34例)。 Dato-DXd各投与量群の結果は以下の通りであった。
ORR
PFS (中央値)
DoR (中央値)
OS (中央値)
4mg/kg群および6mg/kg群で、 グレード3以上の有害事象はそれぞれ49%、 76%に認められ、 Dato-DXd減量を要した患者は23%、 59%であった。 間質性肺疾患・肺炎は3%、 15%に生じた。
著者らは、 「Dato-DXd併用の臨床的ベネフィットが示された。 6mg/kg群では有害事象がより高頻度かつ重度であったが、 用量調整などで管理可能であった。 リスク・ベネフィットを踏まえると、 オシメルチニブ80mg併用時のDato-DXdの開始用量には6mg/kgが推奨される」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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