HOKUTO編集部
1年前
白金製剤を含む化学療法およびPD-1またはPD-L1阻害剤による治療歴のある局所進行性または転移性尿路上皮癌患者において、 抗体薬物複合体 (ADC) エンホルツマブ ベドチン投与の効果を、 化学療法群を対照に検証した第Ⅲ相比較試験EV-301の結果より、 全生存期間 (OS) 、 無増悪生存期間 (PFS) 、 全奏効率 (ORR) に対する有益性が示された。
▼解析結果
白金製剤を含む化学療法およびPD-1またはPD-L1阻害剤による治療歴のある局所進行性または転移性尿路上皮癌患者
608例を以下の2群に1:1で割り付けた。
HR 0.70 (95%CI 0.56-0.89)、p=0.00142
HR 0.62 (95%CI 0.51-0.75)、 p<0.00001
p<0.001
p<0.001
治療関連AE (Grade3以上) の発現率
発疹はエンホルツマブ ベドチン群の43.9%、 化学療法群の9.6%に発生
末梢神経障害はエンホルツマブ ベドチン群の46.3%、 化学療法群の30.6%に発生
白金製剤を含む化学療法およびPD-1またはPD-L1阻害剤による治療歴のある局所進行性または転移性尿路上皮癌患者において、 エンホルツマブ ベドチン投与は、 ドセタキセル、 パクリタキセル、 vinflunine投与と比較し、 OS、 PFSを有意に延長し、 ORRを改善することが示された。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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