【METEOR試験】腎細胞癌に対するカボザンチ二ブ (二次治療以降)
著者

HOKUTO編集部

1年前

【METEOR試験】腎細胞癌に対するカボザンチ二ブ (二次治療以降)

【METEOR試験】腎細胞癌に対するカボザンチ二ブ (二次治療以降)
血管内皮増殖因子受容体 (VEGFR) 標的療法後に進行が認められた、 根治切除不能または転移性の腎細胞癌患者において、 カボザンチニブ投与の効果を、 エベロリムス投与を対照に検証した第Ⅲ相無作為化比較試験METEORの結果より、 無増悪生存期間 (PFS) 、 全生存期間 (OS) および奏効率 (ORR) に対する有益性が示された。

原著論文

▼中間解析結果

Cabozantinib versus Everolimus in Advanced Renal-Cell Carcinoma. N Engl J Med. 2015 Nov 5;373(19):1814-23. PMID: 2640615

▼追跡結果

Cabozantinib versus everolimus in advanced renal cell carcinoma (METEOR): final results from a randomised, open-label, phase 3 trial. Lancet Oncol. 2016 Jul;17(7):917-927. PMID: 27279544

関連レジメン

【METEOR試験】腎細胞癌に対するカボザンチ二ブ (二次治療以降)

>>減量・休薬基準や専門医コメントを見る


METEOR試験の概要

対象

VEGFR標的療法後に進行が認められた、 根治切除不能または転移性の淡明細胞型腎細胞癌患者

方法

658例を以下の2群に1:1で割り付けた。

  • カボザンチニブ群 (330例)
カボザンチニブ60㎎を1日1回連日投与
  • エベロリムス群 (328例)
エベロリムス10㎎を1日1回連日投与

評価項目

  • 主要評価項目:PFS
  • 副次評価項目:OS、 ORR

METEOR試験の結果

患者背景

両群間で同様であった。

PFS中央値

  • カボザンチニブ群:7.4ヵ月
(95%CI 6.6-9.1ヵ月)
  • エベロリムス群:3.9ヵ月 
(95%CI 3.7-5.1ヵ月)
HR 0.51 (95%CI 0.41-0.62)、 P<0.0001

OS中央値

初回報告時、 OS中央値は両群いずれも未到達だった。

  • カボザンチニブ群 21.4ヵ月
(95%CI 18.7ヵ月-未到達)
  • エベロリムス群  16.5ヵ月
(95%CI 14.7-18.8ヵ月)
HR 0.66 (95%CI 0.53-0.83)、 P=0.00026

ORR (95%CI)

  • カボザンチニブ群:21%
  • エベロリムス群:5%
p<0.001

有害事象 (AE)

治療関連AE (グレード3以上) の発現率

  • カボザンチニブ群:74%
  • エベロリムス群:65%

治療関連死はカボザンチニブ群で1例、 エベロリムス群で2例であった。

著者らの結論

カボザンチニブ投与は、 エベロリムス投与と比較し、 PFSとOSを延長させ、 ORRを改善させることが示された。

ポストのGif画像
【METEOR試験】腎細胞癌に対するカボザンチ二ブ (二次治療以降)の全コンテンツはアプリからご利用いただけます。
臨床支援アプリHOKUTOをダウンロードしてご覧ください。
今すぐ無料ダウンロード!
こちらの記事の監修医師
こちらの記事の監修医師
HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

HOKUTO編集部
HOKUTO編集部

編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

監修・協力医一覧
QRコードから
アプリを
ダウンロード!
HOKUTOのロゴ
HOKUTOのロゴ
今すぐ無料ダウンロード!
様々な分野の医師
様々な分野の医師
【METEOR試験】腎細胞癌に対するカボザンチ二ブ (二次治療以降)