【BREAKWATER】BRAF V600E陽性mCRCの1次治療、 EC+FOLFIRIでPFS・OS改善
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HOKUTO編集部

2日前

【BREAKWATER】BRAF V600E陽性mCRCの1次治療、 EC+FOLFIRIでPFS・OS改善

【BREAKWATER】BRAF V600E陽性mCRCの1次治療、 EC+FOLFIRIでPFS・OS改善
未治療のBRAF V600E変異陽性転移性大腸癌(mCRC)患者を対象に、 BRAF阻害薬エンコラフェニブ+抗EGFR抗体セツキシマブ(EC)+FOLFIRIの有効性および安全性をFOLFIRI±抗VEGF抗体ベバシズマブを対照に比較評価した第Ⅲ相試験BREAKWATERのコホート3において、 無増悪生存期間(PFS)の最終解析結果、 および全生存期間(OS)、 安全性に関する最新の解析結果が報告された。 EC+FOLFIRI群はPFSおよびOSで有意な改善を示し、 新たな安全性シグナルは検出されなかった。 米・MD Anderson Cancer CenterのScott Kopetz氏が発表した。

背景

BREAKWATER試験のコホート3でBICRによるORRの有意な改善が報告済み

BRAF V600E変異陽性はmCRCの8~12%に認められる。

第Ⅲ相BREAKWATER試験では、 未治療のBRAF V600E変異陽性mCRC患者に対するEC+mFOLFOX6が、 化学療法±ベバシズマブと比べて盲検独立中央判定(BICR) による客観的奏効率 (ORR) およびPFS、 OSの有意な改善を示した。

また、 同試験のコホート3では、 EC+FOLFIRIがFOLFIRI±ベバシズマブと比べて主要評価項目であるBICRによるORRを有意に改善した (64.4% vs 39.2%、 OR 2.756 [95%CI 1.420-5.348]、 片側p=0.0011)。

試験の概要

コホート3におけるPFSの最終解析結果、 OS、 安全性の最新の解析結果を報告

第Ⅲ相BREAKWATER試験のコホート3において、 測定可能病変(RECIST 1.1)を有し、 ECOG PS 0~1かつ未治療のBRAF V600E変異陽性mCRC患者147例が以下の2群に1:1で無作為に割り付けられた。

  • EC+FOLFIRI群 : 73例
  • FOLFIRI±ベバシズマブ群 : 74例

主要評価項目はBICRによるORR、 主な副次評価項目はBICRによるPFS、 その他の副次評価項目はOS、 安全性などであった。

今回は、 コホート3におけるPFSの最終解析結果、 OS、 安全性に関する最新の解析結果が報告された。

PFSの追跡期間中央値はEC+FOLFIRI群が18.0ヵ月、 FOLFIRI±ベバシズマブ群が14.4ヵ月、 OSの追跡期間中央値はそれぞれ20.6ヵ月、 20.7ヵ月であった (データカットオフ : 2026年1月6日)。

試験の結果

患者背景は両群間で概ね類似

ベースラインの患者背景は両群間で概ね類似していた。

mPFS15.2 vs 8.3ヵ月、 リスク56%低減

BICRによるPFS中央値は、 EC+FOLFIRI群が15.2ヵ月(95%CI 13.6ヵ月-NE)であり、 FOLFIRI±ベバシズマブ群の8.3ヵ月(95%CI 6.9-9.8ヵ月)と比べて有意な改善が認められた(HR 0.44 [95%CI 0.27-0.70]、 片側p=0.0002)。

事前に規定した主要なサブグループで一貫してPFSベネフィットが認められた。

mOS未到達 vs 20.3ヵ月、 死亡リスク44%低減

OS中央値はEC+FOLFIRI群で未到達(95%CI 21.0ヵ月-NE)であり、 FOLFIRI±ベバシズマブ群の20.3ヵ月(95%CI 13.2ヵ月-NE)と比べて有意な改善が認められた(HR 0.56 [95%CI 0.34-0.94])。

18ヵ月OS率はそれぞれ72.0%、 54.5%であった。

新たな安全性シグナルは検出されず

Grade3/4の治療中に発現した有害事象 (TEAE) が、 EC+FOLFIRI群の70.4%、 FOLFIRI±ベバシズマブ群の80.9%で認められた。

有害事象による化学療法の中止割合は両群間で同程度(14% vs 10%)であり、 新たな安全性シグナルは検出されなかった。

結論

EC+FOLFIRIをBRAF V600E変異陽性mCRCへの新たな標準治療として支持

Kopetz氏は、 「BREAKWATER試験のコホート3において、 EC+FOLFIRIにより既報であるORRのほか、 PFSおよびOSでも有意な改善が認められた。 また、 安全性プロファイルは既報と一致しており、 新たな安全性シグナルは検出されなかった。 これらの結果より、 EC+FOLFIRIを、 BRAF V600E変異陽性mCRCの新たな標準治療の選択肢として支持するとともに、 迅速なバイオマーカー検査と個別化医療の重要性が示された」 と報告した。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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