海外ジャーナルクラブ
6日前

奈良県総合医療センター小児分野の北野泰斗氏らの研究グループは、 青年および若年成人男性における9価HPVワクチンの有効性を検証するため、 グローバルデータベースを用いた大規模な後ろ向きコホート研究を実施した。 その結果、 9~26歳男性において接種群は未接種群と比べてHPV関連癌リスクを46%有意に低下させた (HR 0.54 [95%CI 0.37-0.81、 p=0.002])。 この効果は9~14歳、 15~26歳のいずれの年齢層でも認められた。 試験結果はJAMA Oncol誌に発表された。
追跡期間 (最大10年) が癌発症の自然歴に対して不十分な可能性があります。
HPV関連癌の疾病負担は、 性別を問わず大きい。 性別を問わないHPVワクチン接種を促進するためには、 男性への9価HPVワクチンの有効性に関するエビデンスを確立する必要がある。
そこで本研究では、 大規模データベースを用いて、 9価HPVワクチン接種男性と未接種男性でHPV関連癌の発生率を比較する。
本研究は、 グローバルデータベースを用いた多施設後ろ向きコホート研究である。 対象は、 2016年1月~2024年12月に年齢が9~26歳で、 9価HPVワクチンを1回以上接種した、 または未接種であった男性とし、 最長10年間追跡した。
主要評価項目は、 頭頸部癌、 食道癌、 肛門癌、 陰茎癌を含むHPV関連癌の複合であり、 傾向スコアマッチングを用いてHRを推定した。
傾向スコアマッチング後、 各群に51万260例を組み入れた。
接種群では未接種群と比較して、 主要評価項目であるHPV関連癌リスクを46%有意に低下させ、 リスク低下は9~14歳および15~26歳の各年齢層でも認められた。
HPV関連癌のリスク低下
(95%CI 0.37-0.81、 p=0.002)
(95%CI 0.34-0.97、 p=0.04)
(95%CI 0.27-0.93、 p=0.03)
著者らは、 「9価HPVワクチン接種は、 青年および若年成人男性におけるHPV関連癌の発生と有意な負の関連を示すことが明らかとなり、 性別を問わないHPVワクチン接種の進展に寄与する知見が示された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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