米国糖尿病学会は､ 2型糖尿病 (DM)と非アルコール性脂肪性肝疾患 (NAFLD) /非アルコール性脂肪肝炎 (NASH) の早期診断と管理について強調する新推奨を､ ｢糖尿病の標準治療 2023年版｣ に新たに追加した｡ 第83回学術集会 (6月25日)にて発表された｡ 

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

これらの改訂は､ NAFLD/NASHと2型DMの密接な関連性を認識し､ 最新の研究結果に基づいて適切な対応を行うためのものです｡ また､ GLP-1受容体作動薬の有効性が確認されつつある中､ 今後の薬剤開発と臨床試験の進行にも影響を与える可能性があります｡

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内容の詳細

新たな推奨は13項目にわたり､ 肝疾患のスクリーニングとリスク評価､ 肝病変のマネージメント､ 薬物治療 (GLP-1受容体作動薬やピオグリタゾンなど) ､ 生活習慣改善 (体重減少を促す食事や運動療法など) ､ さらには外科的介入の適応についても言及されている｡

NAFLD関連の主な変更点

1. 肥満や心血管危険因子を合併した成人の2型DM患者 (前糖尿病を含む) に対する生活改善と管理
2. 適切な検査によりNAFLDや肝線維化の状況を把握し､ 必要であれば専門医への紹介
3. ピオグリタゾンまたはGLP-1受容体作動薬の使用
4. 2型DMを有するNAFLD 代償性償性肝硬変の成人患者に対するスタチン療法

学会Abstractと変更点詳細はこちら

Addendum. 4. Comprehensive Medical Evaluation and Assessment of Comorbidities: Standards of Care in Diabetes - 2023. Diabetes Care 2023;46(Suppl. 1):S49 - S67 (米国糖尿病学会)