海外ジャーナルクラブ
1年前

Lockeらは、 再発/難治性大細胞型B細胞リンパ腫 (R/R LBCL) 患者を対象に、 同種CD19標的CAR-T細胞製剤cemacabtagene ansegedleucel (cema-cel) およびその前身であるALLO-501の安全性および有効性を第Ⅰ相試験ALPHA2/ALPHAで検討した。 その結果、 管理可能な安全性プロファイルと有望なORRおよびCR率が示され、 cema-celの有用性が裏付けられた。 試験結果はJ Clin Oncol誌に発表された。
対照群がない単群試験であること、 長期的なCAR-T細胞の持続性が不明であること、 HLA適合を考慮に入れていない点がlimitationとして挙げられます。
難治大細胞型B細胞リンパ腫へのCAR-T療法axi-cel、 5年の転帰は?
自家CD19標的CAR-T細胞療法はR/R LBCL患者に対する臨床的有用性が示されているが、 治療へのアクセスに限界がある。 一方で、 この限界は、 健康なドナー由来の同種CD19標的CAR-T細胞療法により克服できる可能性がある。
そこでこの研究では、 同種CD19標的CAR-T細胞製剤の安全性および有効性を第Ⅰ相試験ALPHA2/ALPHAで検討した。
CD19標的CAR-T細胞療法未治療のR/R LBCL患者33例に、 フルダラビン (30mg/m²/日)、 シクロホスファミド (300mg/m²/日または500mg/m²/日)、 および抗CD52抗体ALLO-647の漸増投与による3日間のリンパ球除去レジメン後に同種CD19標的CAR-T細胞製剤cema-celおよびその前身ALLO-501が投与された。
投与後にCAR-T細胞の増殖が認められ、 最大4ヵ月間持続することが観察された。
全奏効率 (ORR) は58%、 完全奏効 (CR) 率は42%であり、 CRとなった患者の奏効期間 (DOR) 中央値は23.1ヵ月であった。
最も多く報告された治療中の有害事象 (TEAE) は血液毒性であった。 移植片対宿主病 (GVHD)、 免疫エフェクター細胞関連神経毒性症候群 (ICANS)、 Grade 3以上のサイトカイン放出症候群 (CRS) は報告されなかった。
著者らは 「管理可能な安全性プロファイルと良好なORR・CR率により、 同種CD19標的CAR-T細胞製剤cema-celの有用性が支持された」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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