HOKUTO編集部
1ヶ月前

腎切除後の再発高リスク淡明細胞型腎細胞癌 (ccRCC) の術後療法において、 ペムブロリズマブ+HIF-2α阻害薬ベルズチファンの併用療法の有効性を、 ペムブロリズマブ+プラセボを対照に評価した第III相プラセボ対照二重盲検無作為化比較試験LITESPARK-022の第1回中間解析結果から、 無病生存期間 (DFS) の有意な改善が示された。 Dana-Farber Cancer Institute/Harvard Medical SchoolのToni K. Choueiri氏が発表した。
腎切除後の再発高リスクccRCC患者の術後療法では、 第III相KEYNOTE-564試験の結果を踏まえ、 ペムブロリズマブが標準治療として確立されている。 しかし、 約40%は腎切除後5年以内に死亡または再発している。
LITESPARK-022試験の対象は、 腎切除前の全身療法歴がなく、 腎切除から無作為化まで12週以内のccRCC患者だった。 再発リスク分類において、 中間高リスク (pT2 Grade 4または肉腫様変化、 あるいはpT3 any Grade、 N0)、 高リスク (pT4 any Grade、 N0、 またはany pT and Grade、 N+)、 M1 NED (手術後に病変がないM1) のいずれかに該当する症例を組み入れた。
1,841例を以下の2群に1 : 1で無作為に割り付けた。
主要評価項目は担当医評価によるDFS、 副次評価項目は全生存期間 (OS) などだった。 データカットオフ時点 (2025年8月23日) における追跡期間中央値は28.4ヵ月 (範囲15.0-40.1ヵ月) だった。
年齢・性別などの患者背景は両群で概ねバランスが取れていた。 リスク分類で中間高リスクはペムブロリズマブ+ベルズチファン群が84.6%、 ペムブロリズマブ+プラセボ群が85.0%であり、 M1 NEDはそれぞれ9.1%/9.1%だった。 肉腫様変化を伴う患者は11.3%/9.1%、 PD-L1 CPS≥1は59.4%/54.6%だった。
DFSのイベント数は、 ペムブロリズマブ+ベルズチファン群が186例 (20.2%)であり、 ペムブロリズマブ+プラセボ群の246例 (26.7%) に比べ、 有意に改善した (HR 0.72 [95%CI 0.59-0.87]、 p=0.0003)。 DFS中央値は両群いずれもNR (未達)、 24ヵ月DFS率は80.7% vs 73.7%だった。 DFS改善はほぼすべての事前規定サブグループで一貫していた。
OSイベント数はペムブロリズマブ+ベルズチファン群38件 (4.1%)、 ペムブロリズマブ+プラセボ群49件 (5.3%) と、 OSデータはimmatureで、 両群間で有意差は認められなかった (HR 0.78 [95%CI 0.51-1.19]、 p=0.1220)。 OS中央値は両群いずれもNRで、 24ヵ月OS率はそれぞれ96.2%/95.7%、 30ヵ月OS率は95.6%/93.8%だった。
Grade≧3のTEAEはペムブロリズマブ+ベルズチファン群52.1% vs ペムブロリズマブ+プラセボ群30.2%だった。 ベルズチファン群で特徴的な有害事象は貧血 (全Grade 84.0% vs 11.4%、 Grade≧3 : 12.1% vs 0.5%) と低酸素血症 (全Grade 7.0% vs 0.1%、 Grade≧3 : 4.6% vs 0%) だった。
Choueiri氏は 「本試験の結果は、 再発高リスクのRCC患者の術後療法において、 ペムブロリズマブへのベルズチファン上乗せを支持するものである」 と述べた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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