海外ジャーナルクラブ
1年前

Longらは、 メラノーマ脳転移患者を対象に、 イピリムマブ+ニボルマブ併用療法とニボルマブ単独療法の長期有効性を第II相無作為化試験ABCで検討した。 その結果、 併用療法は単独療法と比較して7年後の頭蓋内無増悪生存期間 (PFS) および全生存期間 (OS) が良好な傾向を示した。 試験結果はLancet Oncology誌に発表された。
登録患者数が全体で79例 (コホートA 36例、 コホートB 27例、 コホートC 16例) と少ない点には注意が必要です。 アウトカムで大きな差が出ている要因の1つと言えます。
メラノーマ脳転移患者に対する免疫チェックポイント阻害薬 (ICI) の有効性は示されているが、 長期の比較生存データは限られている。
特に、 イピリムマブ+ニボルマブ併用療法とニボルマブ単独療法の長期予後を直接比較した研究は少ない。 この試験は、 これらの治療法の長期成績を比較することを目的とした。
この試験では、 未治療のメラノーマ脳転移患者76例を3つのコホートに分け、 イピリムマブ+ニボルマブまたはニボルマブ単独療法を投与した。
主要評価項目は12週からの頭蓋内奏効率 (ORR)、 副次評価項目は頭蓋内PFS、 OSおよび安全性が設定された。
観察期間中央値は7.6年 (IQR 6.9-8.2年) だった。
頭蓋内奏効率は、 イピリムマブ+ニボルマブ群が51% (95%CI 34-69%)、 ニボルマブ単独群が20% (同7-41%)、 非無作為化群が6% (同0-30%) であった。
7年頭蓋内PFSは、 イピリムマブ+ニボルマブ群が42% (95%CI 29-63%)、 ニボルマブ単独群が15% (同6-39%)、 非無作為化群が6% (同1-42%) であった。
7年OSは、 イピリムマブ+ニボルマブ群が48% (95%CI 34-68%)、 ニボルマブ単独群が26% (同13-51%)、 非無作為化群が13% (同3-46%) であった。
イピリムマブ+ニボルマブ群35例中18例 (51%)、 ニボルマブ単独群25例中18例 (72%)、 非無作為化群16例中14例 (88%) が死亡した。
安全性プロファイルは主要解析時の結果と一貫していた。
著者らは、 「イピリムマブ+ニボルマブは7年間以上有効性を維持し、 メラノーマ脳転移の標準治療として推奨されるべきである。 現在、 この新たな治療の枠組みで定位手術が果たす役割を検討する試験が進行中である」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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