海外ジャーナルクラブ
11日前

Lebwohlらは、 過体重または肥満を有する中等症~重症の尋常性乾癬患者を対象に、 イキセキズマブ単独療法とイキセキズマブ+チルゼパチド併用療法の有効性および安全性について、 第Ⅲb相ランダム化比較試験で検討した。 その結果、 イキセキズマブ+チルゼパチド併用療法は、 皮膚症状の完全消失と体重減少の同時達成率を有意に改善することが明らかとなった。 本研究はJAMA Dermatol誌において発表された。
チルゼパチド (TZP) 単独群が設定されておらず、 TZP自体の乾癬への直接効果を評価できませんでした。 さらに、 IL-17阻害薬に対する治療抵抗例は対象外であり、 結果の適用範囲は限定的です。
乾癬患者では過体重・肥満の合併が多く、 疾患重症度、 治療反応性、 臨床転帰に影響することが知られている。 一方で、 乾癬と体重管理の双方を同時に標的とする治療戦略を、 大規模なランダム化実薬対照試験で検証した報告は限られていた。
対象は、 1つ以上の体重関連合併症を伴う過体重、 または肥満を有する中等症から重症の尋常性乾癬の成人患者だった。 全例に食事療法と運動療法を併用し、 イキセキズマブ+チルゼパチド群またはイキセキズマブ単独群に1 : 1の割合で割り付けた。 主要評価項目は36週時点におけるPASI 100 (乾癬の皮疹の完全消失) と10%以上の体重減少の同時達成率だった。
274例が無作為化され、 平均BMIは39.2、 平均PASIは19.7であり、 84.3%が36週まで治療を完了した。
36週時点で、 PASI 100と10%以上の体重減少の同時達成率は、 イキセキズマブ+チルゼパチド群で27.1%、 イキセキズマブ単独群で5.8%であり、 併用群で有意に高かった (リスク差 [RD] 21.2% [95%CI 12.8-29.7]、 p<0.001)。 PASI 100達成率は、 それぞれ40.6%/29.0%であり、 併用群で有意に高かった (RD 11.6%、 95%CI 0.3-22.9、 p=0.04)。
PASI 75と5%以上の体重減少の同時達成率は、 併用群79.9%/単独群17.9% (RD 62.0% [95%CI 51.7-72.2]、 p<0.001)、 10%以上の体重減少達成率は、 69.2%/9.1%であり、 併用群で大きく上回った (RD 60.0% [95%CI 50.4-69.7]、 p<0.001)。
有害事象は、 既知の薬剤安全性プロファイルと概ね一致していた。 主な有害事象は消化管関連事象および注射部位反応であり、 消化管関連事象はイキセキズマブ+チルゼパチド群でより多く認められた。
著者らは、 「過体重または肥満を有する中等症~重症の乾癬患者において、 イキセキズマブ+チルゼパチド併用療法は、 イキセキズマブ単独療法と比較して、 皮膚症状の改善と体重減少に臨床的に意義のある有意な改善をもたらし、 新たな安全性上の懸念は認められなかった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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