海外ジャーナルクラブ
12日前

Casconeらは、 切除可能非小細胞肺癌 (NSCLC) 患者を対象としたCheckMate 77T試験のバイオマーカー解析を実施。 その結果、 ニボルマブ群では術前療法後の循環腫瘍DNA (ctDNA) クリアランスの達成率が高く、 クリアランス達成例における病理学的完全奏効率も高かった。 また、 特定のドライバー遺伝子変異例でも無イベント生存期間 (EFS) の延長が示唆された。 解析結果はNature誌において発表された。
無作為化された患者のうち、 バイオマーカー解析に組み入れられたのは41%のみでした。 そのため、 特に遺伝子変異別などのサブグループ解析では症例数が少なく、 推定精度が限定されています。
NSCLCへの術前ニボルマブ併用+術後ニボルマブ単剤でEFS改善 : CheckMate 77T
NSCLC患者を対象とした無作為化比較試験CheckMate 77Tでは、 周術期ニボルマブがプラセボと比較してEFSを有意に改善した。
本解析は同試験の無作為化例のうちバイオマーカーが評価可能であった患者を対象に、 周術期ニボルマブによる転帰を予測するマーカーを検討したものである。
CheckMate 77Tで無作為化された461例のうち、 ニボルマブ群229例中98例、 プラセボ群232例中92例でバイオマーカーを評価できた (無作為化患者全体の41%)。
ニボルマブ群では、 術前療法開始前に83例 (85%) で循環腫瘍DNA (ctDNA) が検出され、 術前療法終了時には90例 (92%) でctDNAを評価できた。 プラセボ群では、 それぞれ75例 (82%)、 78例 (85%) だった。
術前療法開始前にctDNAが検出され、 かつ終了時にも評価可能であったのは、 ニボルマブ群76例 (78%)、 プラセボ群64例 (70%) だった。 このうち、 終了時にctDNAが検出されなくなった 「ctDNAクリアランス」 の達成例は、 それぞれ50例 (66%)、 24例 (38%) とニボルマブ群で多かった。
ctDNAクリアランス達成例のうち、 病理学的完全奏効 (pCR) が得られたのは、 ニボルマブ群50例中25例 (50%)、 プラセボ群24例中3例 (12%) だった。
手術後・術後療法開始前に分子残存病変 (MRD) 陰性であった患者のうち、 術後療法期間中にMRD陽性となったのは、 ニボルマブ群48例中4例 (8%)、 プラセボ群44例中9例 (20%) であり、 陽転例は全例が再発した。
KEAP1・STK11・CDKN2A・SMARCA4のいずれかに、 単独または重複した変異を有する患者では、 ニボルマブ群 (60例) はプラセボ群 (45例) と比べてEFSが延長する傾向がみられた (HR 0.48 [95%CI 0.28-0.83])。
機械学習モデルでは、 EFS延長の主な予測因子として、 術前のctDNAクリアランス、 非N2症例、 pCR、 扁平上皮癌、 ニボルマブ投与が挙げられた。
著者らは、 「これらの知見は、 切除可能NSCLCにおける周術期ニボルマブの治療転帰を予測するマーカーについて、 新たな示唆を与えるものである」と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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