HOKUTO編集部
22日前
日本呼吸器学会および日本リウマチ学会は4月11日、 『膠原病に伴う間質性肺疾患 診断・治療指針2025』をそれぞれの公式サイトで発表した。 2020年に両学会の協力により初版が作成されてからおよそ5年ぶりの改訂になる。 同指針のPDFは両学会員のみ閲覧可能である。
間質性肺疾患 (ILD) については、 いまだに膠原病における難治性病態とされる。 一方、 ILDの一種である特発性肺線維症に対しては抗線維化薬の進行抑制効果が示され、 抗線維化薬の診療への導入が議論されるようになったことから、 診断や治療管理などに関する膠原病を含めたILD全体に対する関心は広がりつつある。
そのようななかで日本呼吸器学会および日本リウマチ学会は2020年に、 世界に先駆けて膠原病に伴う間質性肺疾患 (CTD-ILD) の診断・治療指針を発表した。 以降、 新たな治療薬の開発が進み、 本邦では全身性硬化症 (全身性強皮症) でILD におけるエビデンスを有する治療薬が次々に承認された。また、 CTD-ILDに関する研究やエビデンスも著しく進展し、 国際的にも関連するガイドラインやコンセンサスステートメントが種々発表されている。
そこで今回の同診療指針の改訂では、 より診療現場で役立つ情報を盛り込むことが重視され、 呼吸器科医、 膠原病科医などのエキスパート間の協議のうえでナラティブレビューの形式を採用。 また、 最新の知見に加え、 本邦特有の保険情報や診療アプローチの進歩が反映され、 さらなる内容の充実が図られたという。
なお、 同指針改訂内容の詳細は、 HOKUTO編集部より今後、 紹介予定である。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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