海外ジャーナルクラブ
2年前
Michalletらは、 治療歴のない慢性リンパ性白血病 (CLL) の患者を対象に、 免疫化学療法の一定期間 (15カ月) の固定期間投与の効果を検討。 その結果、 免疫化学療法の15カ月の固定期間投与は、 深く持続的なMRD反応と、 高い生存率をもたらした。 本研究はBlood Adv誌において発表された。
本症例のような悪性疾患に対する治療薬に限らず、 一定期間の固定期間投与という概念は医療費が莫大に増加している現代においてどの領域でも必要だと思います。
重篤な毒性を回避しつつ長期予後を改善するために、 一定期間の固定期間投与の開発が研究されている。
治療歴のないCLL患者
16カ月目の一次解析では、 全登録患者の62.2% (135例中84例) がBM MRD<0.01%でCRを達成した。
I-FCG群におけるPB MRD <0.01%の割合
免疫化学療法の固定期間投与は、 深く持続的なPB MRD反応、 高い生存率、 および低い長期毒性をもたらした。 本研究の結果により免疫化学療法アプローチと化学療法を用いない戦略を比較するランダム化比較試験が必要であると結論付けられた。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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