海外ジャーナルクラブ
1ヶ月前

Rosenstockらは、 2型糖尿病に対する経口GLP-1受容体作動薬orforglipronの有効性・安全性について、 経口セマグルチドに対する非劣性試験 (ACHIEVE-3) で検証した。 その結果、 52週時点のHbA1c平均変化量は、 orforglipron 12mgで-1.71%、 36mgで-1.91%となり、 orforglipron両用量はセマグルチド (7mg、 14mg) に対して非劣性を達成し、 優越性も示した。 安全性は、 GLP-1受容体作動薬クラスと概ね一致していたが、 消化器系有害事象、 治療中止、 脈拍数増加はorforglipronで高頻度であった。 試験結果はLancet誌に発表された。
本研究はスポンサー企業が設計・データ管理・解析を行っており、 利益相反によるバイアスの可能性を完全には否定できません。
Orforglipronは、 食事や水分摂取の制限なしで1日1回経口投与可能な新規のGLP-1受容体作動薬である。
本研究では、 メトホルミンで管理不十分な2型糖尿病患者において、 orforglipronと経口セマグルチドの有効性・安全性を比較した。
本研究は、 日本を含む5ヵ国多施設共同で実施された52週間の無作為化・非盲検・実薬対照第Ⅲ相試験 (ACHIEVE-3) である。 メトホルミンで管理不十分な2型糖尿病患者を対象に、 orforglipron (12mg、 36mg) 群、 セマグルチド (7mg、 14mg) 群に1:1:1:1で無作為に割り付けた。
52週時点のHbA1c平均変化量について、 orforglipron 36mgとセマグルチド14mg、 ならびにorforglipron 12mgとセマグルチド7mgを比較し、 非劣性 (マージン0.3%) を検証した。 非劣性達成後、 優越性についても検証した。
1,698例をorforglipron群 (12 mg : 424例、 36 mg : 423例)、 セマグルチド群 (7 mg : 426例、 14 mg : 425例) に無作為化した。
ベースラインHbA1c (8.3%) からの52週でのHbA1c平均変化量に基づき、 非劣性が確認された。 さらに、 orforglipron両用量はセマグルチド両用量に対して優越性を示した。
52週HbA1c平均変化量
推定治療差
消化器症状が高頻度であったが、 多くは中等度以下であった。 有害事象による治療中止、 脈拍数増加はorforglipron群で多かった。
消化器症状
有害事象による治療中止
平均脈拍数の増加
試験期間中の死亡
著者らは、 「orforglipronは、 52週時点のHbA1c変化量においてセマグルチドに対し非劣性および優越性を示した。 安全性プロファイルはGLP-1受容体作動薬クラスと一致していたものの、 消化器系有害事象、 治療中止、 脈拍数増加はorforglipronでセマグルチドよりも高かった」 と報告している。
編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。
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