【Lancet】2型糖尿病への1日1回経口orforglipron、 経口セマグルチドに非劣性
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海外ジャーナルクラブ

1ヶ月前

【Lancet】2型糖尿病への1日1回経口orforglipron、 経口セマグルチドに非劣性

【Lancet】2型糖尿病への1日1回経口orforglipron、 経口セマグルチドに非劣性
Rosenstockらは、 2型糖尿病に対する経口GLP-1受容体作動薬orforglipronの有効性・安全性について、 経口セマグルチドに対する非劣性試験 (ACHIEVE-3) で検証した。 その結果、 52週時点のHbA1c平均変化量は、 orforglipron 12mgで-1.71%、 36mgで-1.91%となり、 orforglipron両用量はセマグルチド (7mg、 14mg) に対して非劣性を達成し、 優越性も示した。 安全性は、 GLP-1受容体作動薬クラスと概ね一致していたが、 消化器系有害事象、 治療中止、 脈拍数増加はorforglipronで高頻度であった。 試験結果はLancet誌に発表された。 

📘原著論文

Efficacy and safety of once-daily oral orforglipron compared with oral semaglutide in adults with type 2 diabetes (ACHIEVE-3): a multinational, multicentre, non-inferiority, open-label, randomised, phase 3 trial. Lancet. 2026 Feb 26:S0140-6736(26)00202-3. doi: 10.1016/S0140-6736(26)00202-3. Online ahead of print. PMID: 41765029

👨‍⚕️HOKUTO監修医コメント

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背景

食事や水分摂取の制限なしの1日1回経口GLP-1受容体作動薬

Orforglipronは、 食事や水分摂取の制限なしで1日1回経口投与可能な新規のGLP-1受容体作動薬である。

本研究では、 メトホルミンで管理不十分な2型糖尿病患者において、 orforglipronと経口セマグルチドの有効性・安全性を比較した。

研究デザイン

52週HbA1c平均変化量にて、 非劣性検証

本研究は、 日本を含む5ヵ国多施設共同で実施された52週間の無作為化・非盲検・実薬対照第Ⅲ相試験 (ACHIEVE-3) である。 メトホルミンで管理不十分な2型糖尿病患者を対象に、 orforglipron (12mg、 36mg) 群、 セマグルチド (7mg、 14mg) 群に1:1:1:1で無作為に割り付けた。

52週時点のHbA1c平均変化量について、 orforglipron 36mgとセマグルチド14mg、 ならびにorforglipron 12mgとセマグルチド7mgを比較し、 非劣性 (マージン0.3%) を検証した。 非劣性達成後、 優越性についても検証した。

結果

orforglipronの両用量群で非劣性・優越性を確認

1,698例をorforglipron群 (12 mg : 424例、 36 mg : 423例)、 セマグルチド群 (7 mg : 426例、 14 mg : 425例) に無作為化した。

ベースラインHbA1c (8.3%) からの52週でのHbA1c平均変化量に基づき、 非劣性が確認された。 さらに、 orforglipron両用量はセマグルチド両用量に対して優越性を示した。

52週HbA1c平均変化量

  • orforglipron 12mg : -1.71% (SE 0.07)
  • orforglipron 36mg : -1.91% (SE 0.08)
  • セマグルチド7mg : -1.23% (SE 0.05)
  • セマグルチド14mg : -1.47% (SE 0.06)

推定治療差

  • orforglipron 12mg vs セマグルチド7mg : -0.48% (95%CI -0.65~-0.31、 p<0.0001)
  • orforglipron 36mg vs セマグルチド14mg : -0.44% (95%CI -0.62~-0.26、 p<0.0001)
  • orforglipron 12mg vs セマグルチド14mg : -0.24% (95%CI -0.41~-0.072、 p=0.0050)
  • orforglipron 36mg vs セマグルチド7mg : -0.68% (95%CI -0.85~-0.50、 p<0.0001)

消化器症状が高頻度に発現

消化器症状が高頻度であったが、 多くは中等度以下であった。 有害事象による治療中止、 脈拍数増加はorforglipron群で多かった。

消化器症状

  • orforglipron : 12mg群249例 (59%)、 36mg群245例 (58%)
  • セマグルチド : 7mg群157例 (37%)、 14mg群193例 (45%)

有害事象による治療中止

  • orforglipron : 12mg群37例 (9%)、 36mg群41例 (10%)
  • セマグルチド : 7mg群19例 (4%)、 14mg群21例 (5%)

平均脈拍数の増加

  • orforglipron : 12mg群3.7bpm、 36mg群4.7bpm
  • セマグルチド : 7mg群1.0bpm、 14mg群1.5bpm

試験期間中の死亡

  • orforglipron : 12mg群1例、 36mg群1例
  • セマグルチド : 7mg群2例

結論

orforglipronはセマグルチドに非劣性

著者らは、 「orforglipronは、 52週時点のHbA1c変化量においてセマグルチドに対し非劣性および優越性を示した。 安全性プロファイルはGLP-1受容体作動薬クラスと一致していたものの、 消化器系有害事象、 治療中止、 脈拍数増加はorforglipronでセマグルチドよりも高かった」 と報告している。

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編集・作図:編集部、 監修:所属専門医師。各領域の第一線の専門医が複数在籍。最新トピックに関する独自記事を配信中。

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